■ 先週金曜日の市況
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●株式
中国 上海A株
3,080.89
(+41.21)
香港ハンセン
23,408.86
(+286.44)
ドイツDAX指数
7,178.90
(-47.06)
NYダウ
12,169.88
(-88.32)
日経平均
10,693.66
(+107.64)
日経225先物(シカゴ)
10,650
(-80.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ドル→円→ユーロ)
ドル−円
82.30
(-0.05)
ユーロ−円
115.07
(+0.06)
ユーロ−ドル
1.3979
(+0.0013)
●債券
米国10年債
3.49%
(-0.07%)
日本10年債
1.31%
(+0.01%)
●商品
NYMEX原油先物
104.91
(+3.05)
NYMEX金先物
1,429.70
(+12.70)
■ コメント
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先週は、引き続き中東・北アフリカ情勢の緊張は続いており、原油は100ドルを突破、金の史上最高値を更新して、警戒感が強まっている。
また、原油高や食料高によるインフレが、新興国だけでなく、先進国にも波及しているため、ECB(欧州中銀)のドリシェ総裁が4月に利上げの可能性に言及した。
この発言により、ユーロがドルや円に対し、急上昇している。
米国は週末の雇用統計がまずますの内容で株価を下支えしたが、原油高が米経済に及ぼす悪影響が意識され、株価上昇の足を引っ張った。
現在もリビアは引き続き内戦状態で、すぐに収まる状況ではなく、また、このリビアの混乱が中東のバーレーンやサウジへ拡大することが懸念されており、今週は原油価格は引き続き上値を試す展開となろう。
原油高の長期化は、せっかく回復しつつあった企業の体力を奪っていき、企業収益に悪影響を与えることが予想されるため、株式市場には逆風が続くであろう。
原油高の間は、いくらいい経済指標が出たところで、売られる展開が続くであろうから、ここは一旦リスク資産は売却し、安全資産での運用をお薦めする。