■ 先週金曜日の相場
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●株式
中国 上海A株
3,118.04
(+32.71)
香港ハンセン
23,158.67
(+243.39)
ドイツDAX指数
6,946.36
(+12.78)
NYダウ
12,220.59
(+50.03)
日経平均
9,536.13
(+101.12)
日経225先物(シカゴ)
9,415
(-140.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ユーロ→円→ドル)
ドル−円
81.31
(+0.33)
ユーロ−円
114.49
(-0.28)
ユーロ−ドル
1.4082
(-0.0091)
●債券
米国10年債
3.44%
(+0.04%)
日本10年債
1.23%
(+0.01%)
●商品
NYMEX原油先物
105.52
(+0.27)
NYMEX金先物
1,436.00
(-3.50)
■ コメント
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先週は、オラクルをはじめとした企業の利益見通し改善やGDP確定値の上方修正等を受け、米株式相場は底堅く推移した。
欧州は欧州債務問題、日本は震災問題を抱えながらも、この米国の上昇に助けられ、株価を回復させた。
ただ、中東・北アフリカの政情不安に伴う原油高、ポルトガルからスペインに拡大する欧州財政問題、日本の原発事故の動向など、外部環境には引き続き不透明感が強い。
そこに、世界的なインフレが進行しており、ユーロの利上げ、米国のQE2終了も視野に入りだした状況。
これまで、先進国をはじめとした超金融緩和により、世界中にマネーがばら撒かれたが、いよいよそのマネーが回収され始める。
これは、大量のマネーで支えられた株式市場や商品市場から資金が引いていくことを表すので、これまでのような一本調子の上昇はなくなり、乱高下する展開となろう。
また、この大量のマネーの回収により、本当に資金を必要としているところに資金がまわらなくなり、個人、企業、国レベルでの破綻危機が増していき、整理・淘汰が行われよう。
このように、外部環境の不透明感と利上げに伴う不透明感もプラスされるので、当面市場はリスク回避的な動きを強めると思われる。
今週も引き続き、原油高、欧州財政問題、日本の原発事故の動向や欧米の超金融緩和解除に向けた発言を注目していきたい。