■ 先週金曜日の相場
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●株式
中国 上海A株
3,152.12
(-16.96)
香港ハンセン
24,138.31
(+242.21)
ドイツDAX指数
7,295.49
(+46.30)
NYダウ
12,505.99
(+52.45)
日経平均
9,682.21
(-3.56)
日経225先物(シカゴ)
9,665
(-25.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(円→ドル→ユーロ)
ドル−円
81.83
(+0.01)
ユーロ−円
119.10
(+0.07)
ユーロ−ドル
1.4559
(+0.0011)
●債券
米国10年債
3.39%
(-0.00%)
日本10年債
1.22%
(-0.02%)
●商品
NYMEX原油先物
112.29
(-0.07)
NYMEX金先物
1,503.80
(-0.70)
■ コメント
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先週末のNYダウは12,505.99と2年10ヶ月ぶりの高値で終えた。
週初は、米大手格付会社のS&Pが米国債の格付を「安定的」から「弱含み」に引き下げたことで、米財政悪化リスクが意識され、株式が売られ、ドル安が進行した。
週末にかけ、アップルやインテルなど主要企業の好決算を材料に、株式は買い戻され、2年10ヶ月ぶりの高値を更新した。
為替は引き続きドルの独歩安で、これに伴い、安全通貨と見なされている金が市場最高値を更新し、これにつられて、商品市場が上昇している。
日本の原発問題、リビア他北アフリカ・中東の民主化の動き、中国のインフレ懸念、欧州債務問題など諸問題は、まだ解決に至っておらず、引き続きリスク要因として残っている状況。
今週は、米の金融政策を決める米FOMCが26日から開かれ、27日にFRB議長の記者会見が予定されている。
これまでは、QE2と呼ばれる6,000億ドルの量的緩和で市場に大量に供給してきたドルが、株式市場を下支えし、個人消費の改善につながっていた。
その副作用として、ドルマネーが商品市場にも流入し、商品価格を押し上げ、インフレ懸念を増長させてきた。
このQE2の量的緩和がいよいよ6月末に終了を迎える。
今週のFOMCでは、6月末QE2終了後、金融政策をどうしていくかが議論されよう。
今回の議論によって、米市場及び世界の市場の方向性が大きく左右される可能性があるので、非常に重要である。
この26〜27日の結果をみて、今後の投資の方向性を考えていければと思っている。