■ 前日の市況
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●株式
中国 上海A株
3,309.76
(+31.31)
香港ハンセン
24,964.37
(+87.55)
ドイツDAX指数
6,750.50
(-3.70)
NYダウ
11,400.75
(-43.33)
日経平均
9,732.92
(+106.93)
日経225先物(シカゴ)
9,750
(+40.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ユーロ→ドル→円)
ドル−円
81.15
(-0.10)
ユーロ−円
112.95
(-1.05)
ユーロ−ドル
1.3915
(-0.0114)
●債券
米国10年債
2.55%
(+0.02%)
日本10年債
0.96%
(+0.03%)
●商品
NYMEX原油先物
87.04
(-0.36)
NYMEX金先物
1,407.30
(+14.30)
■ 前日の相場のコメント
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(アジア)
・中国株、香港株とも上昇。
・中国株は7ヶ月ぶり高値。米国の追加緩
和で中国への資本流入が増えるとの観測
が背景。
・米ウォルト・ディズニーが上海でのディ
ズニーランド建設に上海市と合意したこと
も支援材料。
・香港株のハンセン指数は2年余りの最高
値を更新。米雇用統計が予想以上に伸びた
ことで、世界的な景気回復期待が広がった。
(欧州)
・欧州株は小幅下落。
・ドイツのコメルツ銀行の決算が市場予想
を下回ったこと等を受け、利益確定売りが
優勢となった。
・アイルランド債務問題の再燃も影響して
いる。
(米国)
・米国株は下落。
・アイルランド債務問題が再燃し、ユーロ
が売られ、ドルが買われたことにより、ド
ル高となり、株式市場は利益確定売りが優
勢となった。
(まとめ)
・ECB(欧州中央銀行)のドリシェ総裁は、
昨日の会見で、通貨安政策を積極的に目指
している国はないと述べて、為替相場の過
度の変動を牽制した。
・中国も米の追加緩和は、間接的な為替
操作であると非難している。
・世銀のゼーリック総裁にいたっては、
新たな金本位制の導入を検討すべきだと
言い始めている。(金は最高値を更新)
・11日にG20サミットも予定されており、
米国もこれ以上の急激なドル安政策はや
りにくい国際情勢となってきたことから、
短期的にはドル安が一旦止まり、ドル高に
振れることもあろうかと思う。
・ただ、追加緩和で放出が予定されてい
る6,000億ドルの資金は毎月世界中にばら
まかれるため、米国から新興国や商品市場
への資金流出はじわじわと続くであろう。
・年末までに短期的にはドル高の場面もあ
り得るが、中長期的には、ドル安はじわじ
わと進むとみている。