■ 前日の市況
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●株式
中国 上海A株
3,141.36
(+3.92)
香港ハンセン
23,711.70
(+398.51)
ドイツDAX指数
7,164.75
(+2.82)
NYダウ
12,214.38
(+124.35)
日経平均
10,525.19
(+20.17)
日経225先物(シカゴ)
10,565
(+120.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ユーロ→円→ドル)
ドル−円
82.67
(+0.38)
ユーロ−円
114.89
(-0.06)
ユーロ−ドル
1.3897
(-0.0072)
●債券
米国10年債
3.54%
(+0.03%)
日本10年債
1.30%
(+0.02%)
●商品
NYMEX原油先物
104.82
(-0.52)
NYMEX金先物
1,429.70
(-4.30)
■ コメント
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(アジア)
中国株、香港株とも上昇。
中国最大の不動産開発会社、万科企業の好決算発表を受け、不動産株中心に上昇。また、原油相場の下落を受け、インフレ懸念が後退したことも上昇を後押ししている。
(欧州)
欧州株は小幅上昇。
原油相場の下落により、ECBによる利上げ観測が和らぐなか、通信会社のM&Aなどを効果し上昇した。
(米国)
米国株は上昇。
原油相場の下落を好感し上昇。
リビア産原油を補てんするため、OPECが増産可能性について協議をはじめるなどの報道も相場を下支えした。
(まとめ)
原油が上がれば、株が売られ、原油が下がれば株が上がるといったように、ここ最近のマーケットは、原油価格に左右されている状況。
もちろん、投機マネーが原油価格を適正水準以上に押し上げていることもあるが、もとをただせば、中国をはじめとした新興国の急激な成長で、原油の消費量が急激に増えたことが背景にある。
リビア問題が解決すれば、一旦は原油価格の上昇は収まろうが、新興国が経済成長すればするほど、原油価格はいずれ上がっていくのである。
日本のようなエネルギーのほどんどを海外の輸入に頼っている国は、このコスト高にさらされ続けるのである。
ただ、日本も、今回61年ぶりに鉱業法を改正し、日本周辺に眠る海底資源の管理を強化する動きが出てきた。
メランハイドレートをはじめ、海底に眠る資源は確認されているだけで300兆円ある。
この海底資源を低コストで利用できるようになれば、資源高の脅威から逃れることができる。
日本経済復活のためにも、安全保障のためにも、是非、国を挙げての本格的な海底資源開発に取り組んでほしいと願う。