■ 前日の市況
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●株式
中国 上海A株
3,143.70
(+2.34)
香港ハンセン
23,810.11
(+98.41)
ドイツDAX指数
7,131.80
(-32.95)
NYダウ
12,230.92
(+16.54)
速報値
日経平均
10,589.50
(+64.31)
日経225先物(シカゴ)
10,580
(+15.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(円→ドル→ユーロ)
ドル−円
82.71
(+0.04)
ユーロ−円
115.02
(+0.13)
ユーロ−ドル
1.3907
(+0.0010)
●債券
米国10年債
3.47%
(-0.07%)
速報値
日本10年債
1.31%
(+0.00%)
●商品
NYMEX原油先物
104.16
(-0.66)
NYMEX金先物
1,429.40
(-0.30)
■ コメント
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(アジア)
中国株、香港株とも上昇。
一部銀行に対して行っていた制裁的な預金準備率を撤廃すると報じられ、中国人民銀行による金融引き締めへの懸念がやや薄れたことが好感された。
(欧州)
欧州株は下落。リビア政権側と反対派との戦闘が激化したことやOPEC増産を検討する緊急会合が開催されないことで、原油価格が上昇し、景気回復が損なわれるとの懸念が広がった。
また、ポルトガル国債の入札の落札利回りが過去最高の水準となったことを受けて、同国で今後外部支援が必要になるとの見方が広がり、相場の下げを後押しした。
(米国)
米国株は小幅上昇。(5:30時点の速報)
欧州同様、原油価格の上昇、ポルトガル国債入札問題を受け、下落圧力が強まっている。
(まとめ)
再び原油価格が上昇してきたこと、欧州の財政懸念が再びクローズアップされてきたことで、市場はリスク回避的な動きとなった。
11日には、サウジでデモも予定されており、引き続き、予断を許さない状況は続くであろう。
毎日乱高下する原油価格であるが、将来の一定期間に原油を売買する権利を売り買いするオプション市場で異変が起きているようだ。
今年6月に原油を1バレル150ドル、200ドルで買う権利(コール)を巡る売買が急増している。
現在が1バレル104ドルだから、3ヶ月後には、原油価格が150ドル〜200ドルに高騰していることを予想する投資家が多いということである。
現在の価格ですら、短期志向の投機マネーにより、実勢価格を50ドルかさ上げしていると言われている。
今回のコールの売買の急増は、更なる投機マネーの流入により、原油価格が上昇していくことを示唆している。
当面3ヶ月くらいは、この原油価格の乱高下にさらされるので、株式市場も乱高下することとなろう。
原油相場は、あきらかにおかしい状況なので、警戒を怠らない方がよいであろう。