■ 前日の市況
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●株式
中国 上海A株
3,135.33
(-4.74)
香港ハンセン
23,210.86
(+46.28)
ドイツDAX指数
6,595.28
(+27.28)
NYダウ
11,113.95
(-12.33)
日経平均
9,366.03
(-21.00)
日経225先物(シカゴ)
9,355
(-70.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ドル→円→ユーロ)
ドル−円
81.01
(-0.73)
ユーロ−円
112.82
(+0.31)
ユーロ−ドル
1.3927
(+0.0163)
●債券
米国10年債
2.66%
(-0.06%)
日本10年債
0.92%
(-0.04%)
●商品
NYMEX原油先物
81.97
(+0.00)
NYMEX金先物
1,343.60
(+20.90)
■ 前日の相場のコメント
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(アジア)
・中国株は小幅下落、香港株は上昇。
・中国農業銀行や中国銀行の決算が市場
予想を上回ったことが好感された。
・ただ、中国のインフレ鈍化を狙った利
上に対する警戒感から中国市場は下落と
なった。
(欧州)
・欧州株は小幅上昇。
・ロイヤル・ダッチ・シェル(石油)、
フランステレコム(通信)等決算が予想
を上回り、同セクターの株式を中心に上
昇した。
・一方、債券市場ではアイルランド、ポ
ルトガル国債を中心に価格が下落。財政
赤字に対する懸念が再燃している。
(米国)
・米国株は小幅下落。
・米新規失業保険申請件数の減少を受け
て、買い優勢で始まったが、米追加金融
緩和の規模に対する不安感などから下落
に転じた。
(まとめ)
・昨日も書いたが、市場の焦点は11月2-3
日のFOMCで、追加金融緩和の規模がどれ
だけになるかに当たっている。
・日銀もかなり意識しているようだ。
・昨日、日銀が金融政策決定会合を行っ
たが、2つのサプライズがあった。
・1つは、消費者物価指数の強気な見通し。
来年度も消費者物価はマイナスとデフレ
を予想する市場に対し、日銀は消費者物
価指数をプラスと見通した。
・これは、物価を上昇させるくらいの政
策を続けていくという強いメッセージの
表れであろう。
・もう1つは11月15,16日に予定していた
次回決定会合を11月4-5日に前倒ししたこ
と。
・これは11月2-3日のFOMC直後にあえて
設定し、追加緩和が大規模になった場合
に、急激な円高になることから、すぐに
対応できるように態勢を整えたというこ
と。
・日米の中央銀行同士、緊密な連絡を取り
あっていると予想されるから、この対応を
見る限り、米追加緩和も大規模なものに
なるのかもしれない。それを予定した日銀
の動きなのだろう。
・米が大規模に追加緩和すれば、日銀も
大規模に資産買い入れ額を増やすという
ことか。
・そうなると、為替はドル−円相場は動か
ないものの、ドル、円とも他通貨に対し、
大幅に下落することが予想されよう。
・日米にとっては良いことだが、他国は
たまらないといったところか。
・この日米量的緩和後は、円高リスクも
限定的になるから、海外投資の始め時と
してはいいタイミングかもしれない。