■ 先週金曜日の市況
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●株式
中国 上海A株
2,869.23
(+87.21)
香港ハンセン
22,944.18
(+59.86)
ドイツDAX指数
6,291.67
(+15.42)
NYダウ
11,006.48
(+57.90)
日経平均
9,588.88
(-95.93)
日経225先物(シカゴ)
9,645
(-35.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ドル→ユーロ→円)
ドル−円
81.90
(-0.49)
ユーロ−円
114.17
(-0.53)
ユーロ−ドル
1.3936
(+0.0014)
●債券
米国10年債
2.39%
(+0.01%)
日本10年債
0.87%
(+0.00%)
●商品
NYMEX原油先物
82.84
(+1.47)
NYMEX金先物
1,346.50
(+11.70)
■ 先週金曜日の相場のコメント
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(アジア)
・中国株、香港株とも上昇。
・休場明けの中国株式市場は3.1%高と
5月初旬以来の高値、香港株も約2年ぶり
の高値となった。
・先進国をはじめとした追加金融緩和策
による世界的な株高が背景。
(欧州)
・欧州株は上昇。
・9月の米雇用者数が予想以上に減少した
ことが示され、米FRBによる追加緩和
の可能性が高まったことを受け、資源株
中心に上昇した。
(米国)
・米国株は上昇。
・9月の米雇用統計は、非農業部門部門の
雇用者数が9万5,000人減と4カ月連続で減
少した。
・雇用者数の悪化は通常であれば、株価
が下落する要因になるが、今回は雇用統
計の悪化で、FRBが追加緩和が確実になっ
たことを受け、政策期待から株価が上昇
した。
・FRBのドルの大量発行を期待した動き
で、実態経済を伴わない過剰流動性相場
を形成しつつある。
■ 今週の相場
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・先週は日銀が思い切った追加金融緩和
策を発表し、円高も一時的に止まるかに
思えた。
・だが、週末の米雇用統計の悪化を受
け、米FRBによる追加緩和策が現実味を
帯びてきたため、ドルの大量発行を見越
して、ドル安が進み、円も81円台に突入
することになった。
・米国のドルの大量発行によるドル安政
策と日本の円の大量発行による円安政策
がぶつかる中、
この大量に発行されたマネーがリスク
の高い新興国や商品市場にも流れ、過剰
流動性による世界的な株高、商品高を招
いている。
・ミニバブル化だ。
・今後も、円高を阻止したい日本の更な
る金融緩和と、景気を浮揚したい米国の
更なる金融緩和が続けられ、このミニバ
ブルを更に膨らませていくことになろう。
・今後の節目として、11月2-3日の米FOMC
がある。
・期待通り、追加緩和に動けば、ドル安
による過剰流動性相場は続く。
・もし、追加緩和に動かなければ、米国
株が大幅に売られ、世界の株安に波及し、
一気にリスク回避的な動きとなろう。
・11月2-3日までは、この過剰流動性相
場の流れは続くので、今週も株式、商品
とも上昇基調となろう。