■ 前日の市況
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●株式
中国 上海A株
3,197.24
(+80.04)
香港ハンセン
23,627.91
(+110.37)
ドイツDAX指数
6,639.21
(+33.37)
NYダウ
11,164.05
(+31.49)
日経平均
9,401.16
(-25.55)
日経225先物(シカゴ)
9,415
(-50.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ドル→ユーロ→円)
ドル−円
80.79
(-0.56)
ユーロ−円
112.86
(-0.62)
ユーロ−ドル
1.3970
(+0.0017)
●債券
米国10年債
2.56%
(+0.00%)
日本10年債
0.90%
(+0.01%)
●商品
NYMEX原油先物
82.29
(+0.38)
NYMEX金先物
1,339.60
(+11.50)
■ 前日の相場のコメント
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(アジア)
・中国株、香港株とも上昇。
・中国4位の石炭会社の上場部門、エン
州煤業などの増益決算発表を好感し、
石炭株を中心に買い進まれた。
・資源価格上昇で、資源株も高い。
(欧州)
・欧州株は上昇。
・G20財務相・中央銀行総裁会議では、
不均衡是正に向けた数値目標の導入に
至らなかったことを受け、
米連邦準備制度理事会(FRB)の
追加緩和に注目が集まり、ドルが売ら
れる展開。
・ドル売りに伴う、資源価格上昇で資
源株中心に上昇した。
(米国)
・米国株は上昇。
・ドル安進行や、9月の米中古住宅販売
の予想を上回る上昇を好感し、上昇し
た。
(まとめ)
・G20で通貨安競争回避に向け合意した
ものの、市場はFRBの追加緩和への期待
を膨らませ、ドル安を支持している。
・ドル安はドル資産の目減りを意味する
から、ドル安になり困るのが、経常収支
の黒字国で外貨準備(ドル資産)を貯め
込んでいる中国、日本、ロシア、ドイツ
、サウジ、韓国等である。
・追加金融緩和を使ったこれ以上のドル
安は止めてくれというのが本音である。
・1985年のプラザ合意時代のように、
アメリカが世界に巨大な力を持っている
時代であれば、他国に迷惑をかけても
何ら問題は起きなかったが、
今は中国をはじめとした新興国の力
も強くなり、アメリカだけの思惑では、
世界は動かなくなっている。
・このまま急激なドル安を放置するよう
だと、ドル資産の売却等手痛い反撃に
あることも想定される。
・ドルの信用不安というのがアメリカ
にとってのアキレス腱である。
・個人的には、11月のFRBの追加緩和
以降、急激なドル安は止まり、その反転
で年末にかけてドル高に推移すると思っ
ている。
・そうしないと、他国からの反発が強い。
・そしてある程度ドル高に戻した後、ゆ
っくりとドル安に持っていくというのが、
米国にとってもベストシナリオではない
かと思う。