■ 前日の市況
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●株式
中国 上海A株
3,157.51
(+30.19)
香港ハンセン
24,027.18
(-195.40)
ドイツDAX指数
6,790.17
(+55.56)
NYダウ
11,201.97
(+9.39)
日経平均
9,827.51
(+102.70)
日経225先物(シカゴ)
9,865
(+125.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ユーロ→円→ドル)
ドル−円
83.06
(+0.54)
ユーロ−円
112.84
(-0.14)
ユーロ−ドル
1.3585
(-0.0104)
●債券
米国10年債
2.96%
(+0.18%)
日本10年債
1.06%
(+0.05%)
●商品
NYMEX原油先物
84.66
(-0.07)
NYMEX金先物
1,356.70
(-9.00)
■ 前日の相場のコメント
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(アジア)
・中国株は上昇、香港株は下落。
・中国株は先週末の大幅下落は行き過ぎ
との見方から買い戻しが入った。
・香港株は資源価格の下落により、エネ
ルギー関連株中心に売りが優勢となった。
(欧州)
・欧州株は上昇。
・自動車のM&Aの動きやEUのアイルランド
支援の報道を受け、投資家心理が和らい
だ。
(米国)
・米国株は上昇。
・米小売売上高の増加や米企業のM&Aの
動きを好感し、上昇した。
・ただ、取引終盤にかけ、米財政赤字の
拡大が国債利回りの上昇につながるとの
懸念が強まり、上昇幅は限られた。
(まとめ)
・米国の長期金利が上昇している。
・これはFRBが思い切った追加緩和策を
取って、市場に大量にマネーを供給して
いるため、
物に対してマネーの価値が下がり、長
期的にはインフレになるとの観測が市場
に出ているためである。
・この長期金利上昇とそれに伴うドル高
が強くなると、米国経済にとってマイナ
ス要因となるので、FRBは慎重な舵とりを
迫られることになろう。
・個人的にはマネーを大量に供給したか
らといって、経済が回復するわけではな
いと思っている。
・それに伴う弊害を国内外にまき散らす
だけである。
・もともとの不況の原因は家計の過度な
借入にあるので、ここをきれいにしない
限り、経済回復は遅れるばかりであろう。
・もうマネーの供給という麻薬を打つの
はやめて、根本治療をすべきときではな
いかと思う。