■ 先週金曜日の市況
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●株式
中国 上海A株
3,113.66
(+96.25)
香港ハンセン
23,757.63
(-94.54)
ドイツDAX指数
6,492.30
(+37.03)
NYダウ
11,062.78
(-31.79)
日経平均
9,500.25
(-83.26)
日経225先物(シカゴ)
9,590
(+5.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ユーロ→ドル→円)
ドル−円
81.43
(-0.03)
ユーロ−円
113.81
(-0.83)
ユーロ−ドル
1.3974
(-0.0099)
●債券
米国10年債
2.56%
(+0.05%)
日本10年債
0.89%
(+0.00%)
●商品
NYMEX原油先物
81.48
(-1.27)
NYMEX金先物
1,364.70
(-13.80)
■ 先週金曜日の相場のコメント
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(アジア)
・中国株は上昇、香港株は下落。
・中国の銀行の7-9月の利益が改善する
との見通しから、中国市場は銀行株を中
心に上昇。
・一方、香港市場は連日の高値更新で買
われすぎとの見方から、利益確定売りが
出た。
(欧州)
・欧州株は上昇。
・バーナンキ米FRB議長が講演し、追加
緩和措置の導入を示唆したことや、
予想を上回る9月の米小売売上高が支援
材料となった。
(米国)
・米国株は下落。
・GE決算が振るわなかったことや、米消
費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸び
となったことで、株式は売られた。
・米国の住宅差し押さえ手続きの不正処
理をめぐる問題も不安材料となったいる。
・ただ、バーナンキ米FRB議長の追加緩和
の必要性を示唆したことが、株価の支援
材料となって下値は限定的であった。
■ 今週の相場
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・先週は、11月2-3日の米FOMCにおける
追加緩和期待が高まりからドルが売られ、
新興国(特にアジア)、資源国等に資金
が流入し、世界の株式相場を押し上げた
1週間であった。
・週末のバーナンキFRB議長の追加緩和
を示唆する発言もあり、今週もドル安
基調に変化はなさそうだ。
・今週から発表が本格化する米企業の
決算が予想を下回った場合や、米国の
住宅差し押さえ問題が深刻化した場合は
、更なるドル安の材料となるであろう。
・一方、ドルが売られすぎとの見方も出
できており、来週末のG20(財務省、
中央銀行総裁会議)での通貨に関する協
議次第では、ドル安が止まることもあり
得るのでないかと考える。
・今週もドル相場の動向に左右されるが、
ドル安一方向の先週とは違い、ドル安の
潮目の変化を探る1週間となりそうだ。
・今後もドル安が続けば、過剰流動性相
場は続き、世界の株式や商品は騰がり続
けるが、
ドル高に転換すれば、世界の株式や
商品は一旦売られ、世界にばら撒かれた
ドルが米国に回帰し、安全資産である
米国の債券が買い進まれることになろう。
・そろそろドル高への転換点を意識して、
相場を見ていく必要があろう。