■ 前日の市況
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●株式
中国 上海A株
3,017.41
(+19.38)
香港ハンセン
23,852.17
(+394.48)
ドイツDAX指数
6,455.27
(+20.75)
NYダウ
11,094.57
(-1.51)
日経平均
9,583.51
(+180.00)
日経225先物(シカゴ)
9,585
(+65.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ドル→円→ユーロ)
ドル−円
81.46
(-0.31)
ユーロ−円
114.64
(+0.48)
ユーロ−ドル
1.4073
(+0.0114)
●債券
米国10年債
2.51%
(+0.09%)
日本10年債
0.89%
(+0.00%)
●商品
NYMEX原油先物
82.75
(-0.22)
NYMEX金先物
1,378.50
(+8.20)
■ 前日の相場のコメント
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(アジア)
・中国株、香港株とも続伸。
・利益見通しが改善した金融株を中心に
上昇。資源価格の上昇で資源株も買われ
た。
・世界的に豊富な流動性が株式相場を
押し上げている。
(欧州)
・欧州株は小幅高。
・英国大手のスタンダードチャータード
銀行が自己資本比率を引き上げるために
4,000億円の増資を発表した。
・バーゼル?の新資本規制の基準を満た
すために、多くの銀行が追加的な資本を
調達ぜざるを得なくなるのではないかと
の懸念が広がっており、上値は重い。
(米国)
・米国株は小幅下落。
・住宅差し押さえ手続きの書類に不適切
な処理があったとして全国的に調査が始
まった。
・これが、米住宅市場の回復を損なう可
能性があるとの見方から米銀行株中心に
下落した。
・新規失業保険申請件数の増加や米貿易
赤字の拡大もマイナス材料となった。
(まとめ)
・ドル円相場は80.92円と一時81円割れと
円高ドル安が進んだ。
・ドルは対スイスフランで最安値を更新
した他、対豪ドルで28年ぶり、対ユーロ
で8ヶ月ぶりに安値を更新するといった
全面安の展開。
・ドルを嫌ったマネーは、金利の高く、
成長性も見込める新興国(特にアジア)
に流入して、インドネシアやタイの株式
市場は記録的高値を更新している。
・新興国にとっては、この急激な資金
流入は自国の通貨高を招き、輸出に頼る
経済に打撃を及ぼすので、新興国は警戒
を強めている。
・このように、米国の自国の利益だけを
考えたドル安政策は、世界中に混乱をも
たらしている。
・リーマンショック前や昨年の11月頃を
思い起こさせる状況である。
・ドル指数は76.75までに下落し、昨年
11月の安値74近辺に近付いてきた。
・ドル高への反転の時期も近づいてきた
ようにも思える。
・さあ、みなさんはどう考えますか?
・ご意見があればメール下さい。
info@kantantoushi.jp
◆ Q&A ◆
Q:韓国や中国は為替介入しても何も言
われないのに(中国は現在言われてま
すが)日本の為替介入は賛同を得られ
ないのは何故でしょうか?
A
・原則、為替介入で自国通貨を安くす
ることは、他国の賛同を得られません。
自国だけに有利に働くからです。
・あと、文句をいわれる強弱は、米国
との距離関係にあります。
・為替介入について、一番けちをつけ
るのは米国です。 米国との関係が上手
くいっていれば何もいわれないわけです。
・中国も米国とG2時代の到来等とよい
関係を築いていた時は何もいわれませ
んでした。米国債も大量に買っていま
したから。
・米国債も買わなくなり、米国との関
係が悪くなると、文句をつけられはじ
めました。
・韓国は米国べったりの政策をとって
います。なので、為替介入しても何も
いわれません。
・日本は、鳩山政権の時は、反米的な
政策をとったので、為替介入なんてで
きませんでした。
・菅政権になり、親米的な政策をとると、
為替介入ができるようになりました。
黙認してくれたというわけです。
・米国に嫌みはいわれましたが、今の
中国のように日本に対して、露骨な態
度には出ていません。
・そもそも日本みたいな先進国で、経
常黒字国は、為替介入の賛同は得られ
ないものです。
・私の理解では、日本の単独介入は賛
同は得られないですが、それほど批判
を受けなかったと思っています。
・それは現在は米国との関係がよいか
らだとの認識です。