■ 先週金曜日の市況
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●株式
中国 上海A株
3,120.80
(-14.53)
香港ハンセン
23,096.32
(-114.54)
ドイツDAX指数
6,601.37
(+6.09)
NYダウ
11,118.49
(+4.54)
日経平均
9,202.45
(-163.58)
日経225先物(シカゴ)
9,185
(-170.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ドル→ユーロ→円)
ドル−円
80.39
(-0.62)
ユーロ−円
112.12
(-0.70)
ユーロ−ドル
1.3945
(+0.0018)
●債券
米国10年債
2.60%
(-0.06%)
日本10年債
0.94%
(+0.02%)
●商品
NYMEX原油先物
81.45
(-0.52)
NYMEX金先物
1,358.70
(+15.10)
■ 先週金曜日の相場のコメント
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(アジア)
・中国株、香港株とも下落。
・中国では当局が銀行に対し、不動産ロ
ーンによるリスクに備えるように命じる等、
インフレと不動産投機を抑える処置を強化
していくとの警戒感から、下落となった。
・また、交通銀行や中国人寿保険の決算が
アナリスト予想を下回ったことも響いた。
(欧州)
・欧州株は横ばい。
・米FRBの追加金融緩和を11月2-3日に控え
て様子見の相場であった。
・ギリシャの財政目標達成が難航するとの
懸念から、ギリシャ国債が売られ下落した。
(米国)
・米国株は横ばい。
・欧州と同様、米追加緩和や米中間選挙前
に慎重になった投資家が取引を手控えてい
る。
■ 今週の相場
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・先週は、11月2-3日の米FOMCや米中間
選挙を控えて、様子見ムードが強く、
世界の株式市場は上値の重い展開が続い
た。
・市場の焦点は11月2-3日に決定される
追加の量的緩和の規模に当たっている。
・市場は5,000億ドル相当の購入発表を
既に織り込み済で、これより小さいよう
だと、ネガティブに反応し、ドル高で
リスク資産が売られる展開となろう。
・規模が5,000億ドルを超えたり、今後
の追加緩和の継続性が担保されるようだ
と、安心感から、引き続きドル安に推移
し、リスク資産は買われるであろう。
・日本にとっては、市場の想定以上の
緩和策が出た場合、ドル安で円高圧力が
増し、株式市場は苦しい展開となる。
・ただ、今回は日銀が政策決定会合を
11月中旬から11月4-5日に前倒ししてお
り、この円高リスクを打ち消すような
迅速な対応が期待できるので、円高及び
株安が大きく進むことはないであろう。
・今週は、このように、2-3日に米FOMC、
4-5日に日銀金融政策決定会合、他にも
2日に豪中銀理事会、3-4日に英中銀金融
政策委員会、4日にECB理事会の金利発表
がある。
・これまで1ヶ月半続いた流動性相場の
行方は、今週の全イベント終了後に判断
されることであろう。
・まずは、米国の出方、その後各国の
対応に注目し、流動性相場の今後の方向
感を確かめたい。