ウクライナの富裕層は、ロシアとの緊張が高まるなか、資産の安全な避難先として仮想通貨に注目している。
米ドル連動型ステーブルコイン「テザー(USDT)」の供給量には限りがあり、交換レートが上昇しているようだ。
下記のリンクがウクライナの仮想通貨取引所 Kuna exchange になる。
Kuna exchange - An easy way to buy and sell cryptocurrency
ウクライナの通貨はフリヴニャ(UAH)で、UAHとUSDTの交換レートが急激に上昇しているのがわかるであろう。
これはUAHを売却して、USDと連動するUSDTを購入している動きである。
ウクライナの人たちは、ロシアが攻め入る中、自分たちの法定通貨であるUAHおよび既存の銀行システムは崩壊するのではないかと思っている。
国家が存亡の危機の中、UAHの現金(紙幣)を保有していてもなんの保証もない。
本来であれば、金やUSD紙幣に資産を変えるのであろうが、現物の金もUSDも気軽には手に入らない状態なのであろう。
このようなときは、USDのステーブルコイン、ビットコイン、イーサリアム等に仮想通貨に資産を逃す方が賢明である。
一旦、このウクライナの取引所で、仮想通貨を購入して自分のウォレットに送金しておけば良い。
ウクライナの取引所自体がどうなるかわからないから、ウォレットに置いておく方が安全だ。
ひと昔前だったら、仮想通貨に資産を逃避させる選択肢はなかったと思うが、今は最も手軽で安全な方法になっている。
それほど、仮想通貨が全世界で認知され、信頼を得てきた証であろう。
今回のウクライナ紛争の状況を見て、今後も、紛争地域や新興国を中心に自国通貨から仮想通貨に資産を逃避して資産を守る動きは一層加速するのではないかと思う。