6月15日、ゴールドマン・サックスが、今後数ヶ月以内にイーサリアムの先物・オプション取引の提供を計画していると語った。
ゴールドマン・サックスといえば、ウォール街の巨人で世界最強の金融機関。ここが本格的に仮想通貨市場に参入してくると相場に大きな影響を与える。
ゴールドマン・サックスは、約1年前の5月28日に仮想通貨を「資産クラスではない」と批判していたが、今年の市場の盛り上がりを見て、一転参入機会を探っていたことになる。
4月には、今年の第2四半期に、仮想通貨の投資商品を富裕層向けの資産運用企業(自社クライアント)に提供することを検討。
5月早々に、仮想通貨取引チームを立ち上げ、ビットコインの差金決済型先渡為替取引を提供することを開始。
暗号通貨とブロックチェーンのデータおよび分析プロバイダーであるCoin Metricsへの1,500万ドルの投資を主導した。
5月25日には、レポートでイーサリアムがビットコインを追い越し、「金融データのアマゾン」としてビットコインを上回る支配的な地位を獲得すると分析した。
そして、今回、イーサリアムに照準を定め、イーサリアムの先物・オプション取引の提供を始めることになった。
7月には、イーサリアムの大型アップグレード(ロンドン)が予定されており、現在一番の課題になっている手数料削減が実施される。
ここで、イーサリアムに注目させ、ゴールドマン・サックスが先物・オプション主導で相場を引っ張っていくのであろうか。
面白い展開になりそうである。目が離せない。