昨日、ビットコイン価格が急騰した。
その理由として、考えられるのが、週末にかけての踏み上げ相場で大量のショート(売りポジション)が清算されたこと。
ウクライナ情勢などを受けて、ビットコインが下落するのではと思ったプレイヤーが、自身のポジションのヘッジ目的やビットコインの下落に賭ける(下落すると儲かるポジションを構築)ため、先物で大量の売りポジションを作っていた。
売りポジションはビットコイン価格が下がらないと損をするため、思ったより下がらないと、大きく損をしないように、このポジションを精算する、つまりビットコインを買い戻す動きとなる。
これが連鎖的に一気に起こり、価格が釣り上がった。
もう一つ考えられる理由が、大量のビットコイン購入の需要である。
記事にもあるが、テラというプロジェクトがある。
これは、主に世界の法定通貨に連動したステーブルコインを発行するプロジェクトである。
このテラのステーブルコインで代表的なものとしてTerraUSDがあるが、例えばこの発行額は2兆円と非常に大きい。
USDTが10兆円、USDが6兆円なので、ドルのステーブルコインとしては3番目の規模である。
このテラのプロジェクトがステーブルコインの担保とするために、3,600億円の資金を確保し、ビットコインを購入するという。
実際に既に大量のビットコインを購入した。
長期的には1.2兆円程度のビットコインを確保する計画。
これは非常に大きなビットコインの買い需要ということで、今回のビットコイン価格上昇に弾みがついた格好だ。
これらの理由によりビットコイン急騰に繋がったが、仮想通貨の市場心理はこれで大きく改善はしている。
一旦底を打った感はある。上下動しながらも、昨年からの下落分はゆっくり取り戻す動きは続くのではないか。