米金融大手のゴールドマン・サックスが、ビットコイン価格は10万ドルを超えると予測している。
ビットコイン価格はここ1週間で約9%下落しており、43,400ドルあたりとなっている。
FRBの利上げペースが明らかになる中で、リスクオン資産でボラティリティが高いビットコインは、明らかに金融市場変動の影響を受けている。
2021年の各資産の値動きをみると、下記の表の通り、ビットコインが株式や原油と比較しても上昇率が高い。その分、金融市場の変動も受けやすい。
ゴールドマン・サックスのビットコインの価格に対する考え方は、ビットコインをゴールドど同様に価値保存手段として捉え、ゴールドの時価総額との比較したものだ。
ビットコインの実態の時価総額を7,000億ドル(81兆円)と捉えて、ゴールドの時価総額を2.6兆ドル(約300兆円)とし、ゴールドマン・サックスはゴールドとビットコインだけのシェアを比較した。
そうするとビットコインのシェアは現在は、約27%だが、仮説として今後5年間でこの数字が50%まで増加すれば、ビットコインの価格は10万ドルを超えるとしている。
金はもともと採掘量が少なく、供給量が限られており、また持ち運びもしやすいため、長年価値保存手段として利用されてきた。
ビットコインはデジタルなので、金と違い持ち運びという概念がいらない。よって、金より価値保存手段として優れていると捉えることができる。
あとは、ビットコインの価値保存手段としての価値がどれだけ世界の人々に認知されるかということだ。
このようにビットコインが価値保存手段として有用であるということが広まれば、ビットコインのゴールドに対するシェアは高まり、ゆくゆくは金をも超える可能性も十分ある。
金の価格が変わらないと仮定すれば、ゴールドマン・サックスが予想したように、10万ドルという価格は十分あり得るし、金に匹敵する時価総額に達する可能性もある。
その時は、ビットコインの価格は20万ドルになっているであろう。
今は短期的に下落しているビットコインではあるが、長期の価値保存手段と考え、特にこのような下落局面には投資しておくと良いのではないかと思う。