今年に入り、高額のNFTが売買され、一時注目を浴びて盛り上がったNFT市場だが、5月の相場下落とともに、NFT取引額も大幅に減少し、下火になっていた。
ただ、上記記事の通り、ここにきて、日米でNFT事業に本格参入する企業が相次ぎ、市場も再び盛り上がる気配を見せている。
NFTとは何かということについては、以下の過去記事を参照してほしい。
簡単にいうと、オリジナル証明書のようなものである。
モナリザの絵は、オリジナルや贋作など世の中に多く出回っているが、もともとのオリジナルは一つしかない。そのオリジナルということの証明は鑑定書が担っている。
このオリジナルという証明がブロックチェーン上の記録され、いつ誰の手に渡ったか、その履歴が残されることになる。
また、NFTの仕組みを使えば、ユーザー同士の売買でも権利者側に利益を還元できる設計が可能で、出版社(発行元)がユーザー同士の売買を推奨することも起こるという。
このように、このNFTがあると、ブランドやコンテンツを保有している企業にとって、ビジネスチャンスが大きく拡大することになる。
だから、今回、CNN、マクラーレン、米FOXなどがこの動きに乗り遅れまいと、次々に参入してきたのだ。
アニメ、ゲーム、アイドルなど日本のオタク文化は、非常にNFTと相性が良い。
今回、GMOグループのNFTマーケット参入を機会に、日本のデジタル化された商品が世界に進出し、日本のクリエイターにその価値に見合った収益が還元されれば、もっと日本経済も活気付くかもしてない。
日本政府もデジタル庁に大きな予算を付けて、この動きをどんどん支援してほしいものだ。