ゴールドマン・サックスの分析では、イーサリアムブロックチェーンのトークンであるイーサ(ETH)が、いずれビットコインの価値を超えて、暗号資産市場で支配的なポジションに就く可能性が高いと予測した。
イーサリアムが金融データのアマゾンになると。
私もそう思う。
ビットコインのブロックチェーンは、イーサリアムブロックチェーンと比べると、スマートコントラクトに対応していないので、用途が決済に限られてしまう。
ビットコインもイーサ(ETH)も価値の厳選は、トランザクション手数料(イーサではガス代)である。
そもそも、幅広く利用されてトランザクション件数が増えないと、暗号資産の価値も上がってこない。
現在、イーサリアムの取引件数は128万件/day で ビットコインの23万件/day を大きくうわまっており、その伸びについては、ビットコインは1年前と比べて変わらないのに対し、イーサリアムは40%増加している。
イーサリアムの利用が増えているのは間違いない。それは単純な決済だけでなく、DeFiやNFTなどに利用されるからである。
DeFiやNFTは、今後も利用が大幅に増えてくる分野なので、イーサリアムの取引件数はまだまだ増えてくると思われる。
コールドマンのレポートにもある、「金融データのアマゾン」という表現はわかりやすい。アマゾンは物販の分野で支配的な位置にいる。ETHは金融分野やNFTの分野で支配的な位置に就くということであろう。
アマゾンの株式時価総額は一時期200兆円まで増えた。イーサ(ETH)の時価総額が現在40兆円くらいなので、中長期的には、アマゾンと同じ、あと5倍くらいの価値が付いてもおかしくない。
そう考えると、ビットコインは現在80兆円なので、イーサはビットコインを悠々超えていくのであろう。