アフリカ地域ではサブサハラ・アフリカ地域が2021年7月から2022年6月の間に受け取ったオンチェーン仮想通貨送金額は約15兆円(1,006億ドル)に達し、前年比では16%の増加を記録。
世界の中の割合で見ると、世界の仮想通貨取引の2%しか占めていないものの、日常的な仮想通貨利用が世界水準を上回るペースで進んでいるようだ。
特に1,000ドル以下の小口送金が全体の80%を占めている。
投資というよりは、日々の生活で利用していることがわかる。
私たち先進国の人は、銀行口座をもち、法定通貨でお金も借りられて、預金も送金もできる。
通貨の価値も安定しており、ハイパーインフレで資産を失うこともない。
一方で、アフリカは全く状況が違う。
もちろん、銀行口座も持てないし、自国の通貨はハイパーインフレで持っててもすぐ価値が下がってしまう。
こんな状態では、経済も成長する訳が無い。
このようなアフリカの状況を変えようとしているのが、仮想通貨である。
仮想通貨であればUSDTのようなドルに連動した通貨を利用できる。
これを使えば、ドルに連動しているため、価値は保たれるし、取引相手も安心である。
あと、なんといっても、デジタルマナーなので、個人間の取引に利用しやすい。
こんなことから、アフリカのような新興国では、投資というよりは日常づかいの仮想通貨の利用が広がっていくのは当然といえよう。
今後、ウクライナ紛争の拡大中国の台湾問題など、世界は混沌としてくる。
法定通貨もインフレで価値の下落が大きい。
こんな時は特に新興国での仮想通貨需要は高まるばかりであろう。
ビットコイン、イーサリアムなど決済にも利用できる主要な仮想通貨は今下落しているが、今後の日常づかいでも需要増も考えて中長期投資するのが正解であろう。