米資産家サム・バンクマンフリード氏は、仮想通貨業界の短い歴史では前例のない一連のディールメークを6月のわずか14日間で電光石火のように行った。
仮想通貨交換業者FTXの共同創業者で最高経営責任者(CEO)を務める同氏は、その期間に企業2社を買収。
暗号資産レンディング業者のブロックファイの支援に乗り出し、多額の融資提供で仮想通貨ブローカーのボイジャー・デジタルの救済を試みた。
コミットした総額は約10億ドル(約1380億円)に上るとのこと。
FTXとバイナンスの動きについては以下の過去記事をどうぞ。
サムは、仮想通貨取引所最大手バイナンスCEOのZhao氏と並ぶ、仮想通貨業界の2大巨頭だ。
わずか5年ほどでFTXという取引所をバイナンスに次ぐ大手取引所まで育て、Solanaブロックチェーンをイーサリアムの競合No1まで持ち上げた。
もともと仮想通貨トレーダー出身ということもあり、その天才サムの信者も多く、今や仮想通貨業界では最も影響力のある個人と言ってよい。
これまで何度か記事では取り上げているので、以下の過去記事を参考にどうぞ。
仮想通貨市場は、今年の5月をピークに大幅下落となり、一旦ボトムを付け、少し反発したところ。
このボトムの時に、サムは仮想通貨業界の救済ということで、大型支援や買収に乗り出した。
サムの狙いは、確かに救済という側面もあろうが、このチャンスを機会に、仮想通貨市場の有名企業を安く買収していき、更に仮想通貨業界において影響力を高めていくことであろう。
本人の野望を図りしれない。
バイナンスを超え、ゆくゆくは金融界の頂点であるゴールドマンを買収するといったホラ?も言うくらいである。
本人には勝算があり、至って真面目に言っているのであろう。
ただ、考えてみてほしい。
5年ほど前に、テスラのイーロンマスクが、世界一のトヨタを買収すると野望を言っていたら、誰もホラと言って彼の言葉に耳を貸さなかったであろう。
今はどうだろうか。
テスラの時価総額100兆円があれば、トヨタ(時価総額35兆円)買収だって、できないわけではない。
こんな未来を予想できただろうか。
この事例を見ても、5年後、既存の銀行、証券が束になってもかなわないくらいFTXが成長していてもおかしくはない。
FTXの成長に賭けるとしたら、FTXは株式は上場していないから、仮想通貨FTTを購入しておくとよい。
FTXが成長すれば、その成長を反映してFTTの価値は上昇していくであろう。
私も保有しているが、もう少し買い増しても良いかと思っている。
日本でもFTXJAPAN(旧Liquied)取引所でFTTが購入できる。
投資は自己責任でお願いします。