仮想通貨取引所最大手のバイナンスのChangpeng Zhao最高経営責任者(通称CZ氏)は1日、「今、現金が手元にある者は自分の役割を果たさなくてはならない」と主張し、現在50社以上と、救済策を協議していると明かした。
積極的に仮想通貨企業の救済・買収を進める大手仮想通貨取引所FTXについて尋ねられると、バイナンスとFTXが競っているわけではなく、業界皆ができることをやるべきだと主張。
FTXとの違いは、FTXが米国にフォーカスしているのに対し、バイナンスはよりグローバルな視点から世界を見据えて、ビジネスを展開していることだと述べた。
バイナンスとFTXが市場救済という名目で、ある意味安くなった仮想通貨関連サービスを次々買収している。
この2つの会社の特徴は、仮想通貨取引所サービスがベースになっている。
当たり前の話であるが、仮想通貨取引所は、相場の上昇時も下落時も収益を得ることができるビジネスモデルである。
特に圧倒的なユーザー数に支えられている世界でも最大手の両取引所は、こんな相場の中でも相当な利益が出ているであろう。
また、このような相場下落を想定して両社ともキャッシュを溜め込んできた。
市場が下落した今だからこそ、救済という名目のもと、大手を振るってサービスを買いたたける。
両社にとって一番美味しい状況ではないかと思う。
投資家もこの状況を上手く利用しなくれはならない。両社そのものにも投資をすれば良いし、両社が購入していくサービスにも投資すれば良い。
相場が不安定な時だからこそ、勝ち馬に乗るのも重要な判断といえよう。