仮想通貨市場が冷え込む中、仮想通貨取引所大手FTXは規模拡大に突き進んでいる。
最近では、ビットコインのレンディング大手ブロックファイに2億5000万ドルの信用供与を行った。
今月初め、FTXはカナダの仮想通貨プラットフォームBitvoを非公開の金額で購入する契約を締結した。
次は、一時米国でブームを巻き起こしたロビンフッドの買収である。
ロビンフッドとは、米国の無料の株式売買アプリで、コロナ禍において、短期間で2,200万口座を一気に獲得した。
投資初心者が投機的な株式売買を繰り返し、ある銘柄をみんなで一斉に購入するロビンフッド現象を巻き起こした。
そして、その後、株式に続き、仮想通貨の売買サービスも提供していた。
5月には、FTX側が6億5000万ドル相当のロビンフッドの株式7.6%を購入したことが明らかにされた。
この時はあくまで純投資であるとの発表であった。
現在、ロビンフッド株式については、2021年7月にナスダック証券取引所にデビューして以来、新規公開時からはまだ75%以上下落している。
株式市場が低迷する中、ロビンフッドの経営も厳しいのではないか。
FTXにとってはまたとないチャンスであろう。
実はFTXは昨年10月と今年2月に500億円ずつ、計1,000億円調達している。
手元資金は豊富である。
FTX自体、世界で2番目の仮想通貨取引所に成長している。
相場の下落時でも稼げる仕組みがある。
また、CEOのサム・バンクマンの野望は大きい。
米金融最大手のゴールドマンを買収したいと言っていたくらいだ。
数年後かに、FTXが仮想通貨だけでなく、買収により世界でも有数の金融グループを形成しているかもしれない。
楽しみな存在である。
FTXは取引所トークンではあるが、今後のFTXの成長とともに、値上がりも期待できるであろう。
私は既に保有しているが、今から購入しておくのも面白いと思う。