ビットコインはじめ仮想通貨市場全体が暴落した。
FRBの利上げ発表後、一時上げたが、米国株式市場が大幅に下落したのを受け、仮想通貨市場も一斉に売られた格好だ。
仮想通貨という資産はボラティリティが高くリスクの高い資産として認識されているため、株式市場の影響を受けやすい。
米国利上げの背景には、米国のインフレリスクへの警戒感があり、利上げは当面続くとの見方。
このまま利上げを続けていけば、インフレで減価した米ドルの価値は高まっていく。
実際に、米ドルの他国通貨に対する相対的価値を表す米ドル指数(DXY)は、2002年12月以来の過去最高水準に達しており、年初から+9.65%と大幅上昇している。
利上げ予測により米ドルの価値が高まっているということだ。
米ドルの価値が高まるとビットコインはじめ仮想通貨の上昇は抑えられる傾向にある。
この利上げ局面では一旦、ビットコインはじめ仮想通貨市場は調整局面となろう。
一方、米国もこのまま利上げを続けていけない事情もある。
決してコロナ明けで景気が完全に回復しているわけではないので、このまま利上げを継続すると、米国経済が折れてしまう可能性がある。
そうすると、スタグフレーション下の利上げとなってしまうため、続けていけない。
かえって利下げという話になる。
利下げはドルの価値の低下を生み、ビットコインはじめ仮想通貨市場は逆に上昇することになろう。
ビットコインの35,000ドル(450万円)以下の水準では、時価総額の大きい仮想通貨銘柄は買い増しのチャンスといえよう。