NFT市場は8〜9月のバブルのような盛り上がりは落ち着いたものの、引き続き市場は成長している。
その中でも、最も取引額が多いのはOpenSeaというマーケットプレイスだ。
今回、NFTの累積取引額が100億ドルを超えた。
OpenSeaは今年、指数関数的な成長をみせ、2021年上半期全体で25億ドル相当の取引を処理した。
11月になっても既に4億ドル相当の取引を処理しており、引き続きNFT市場を牽引している。
取引額で2番目を走るのが、NFTゲームのAxie Infinityで2018年3月以来30億ドル相当のNFT取引を処理している。
取引額ではOpenSeaに負けるものの、ユーザー数ではOpenSeaが63万人に対し、Axieの方は100万人を超えるユーザーが取引を行っている。
もともと、ゲーム内で稼ぐことができる「Play To Earn」のブロックチェーンゲームとして始まったが、今やそのユーザーをベースとして、下記の通り、分散取引所も開設している。
第3位となるNFTプラットフォームは、CryptopunksのNFTシリーズのマーケットプレイスとしても知られるLarva Labsとなっている。
2017年6月以来で15億9000万ドル相当の取引を処理している。
このCryptopunksはNFTの象徴としてあまりにも有名である。
見たことありますよね。
第4位は、FlowベースのバスケットボールコレクティブズのプラットフォームであるNBAトップショットである。
2020年6月以来で50万人近くのユーザーがおり、7億2650万ドル相当の取引を処理している。
NFTのマーケットプレイスはほとんどがイーサリアムベースでできており、ポリゴンでも一部対応できる。
ただ、このNBAトップショットは、NFTに特化したFlowというブロックチェーンを使っているのが特徴である。
非常に取引はしやすい設計となっている。
最後に第5位となるのは5億1920万ドルを処理しているSolanartとなっている。
これは名前の通り、Solanaブロックチェーンで作られたマーケットプレイスである。
イーサリアムベースに比べ、手数料が圧倒的に安く、サクサク取引ができる。
これまではイーサリアムベースのNFTマーケットプレイスが当たり前であったが、やはりイーサリアムのガス代(手数料)が高すぎて、少額の取引にはまったく向かない。
例えば、5千円の商品を購入するのに、3千円手数料を払っているようなイメージである。
何百万円とか高額取引をする人には、3千円の手数料なんか安いもんだが、一般人には高く映る。
ここがNFTの取引の一番のネックになっている。
FlowやSolanaブロックチェーンベースのマーケットプレイスの取引高が増えてくれば、NFT市場はより活性化するであろう。
その意味でもFlow、Solanaに頑張ってほしい。