NFTの盛り上がりは、やや沈静化しているが、将来的にはこのNFT市場は大きく成長する可能性を秘めている。
その中で、NFTにも新たなサービスが出始めている。
NFTは、所有者となることで、人に自慢できるなど、所有していること自体に満足感を得るために購入する人と、単純に投資として将来の値上がりを享受するために購入する人と、その所有の目的が大きく2つの場合に分けられる。
今、主に後者の投資家としてのNFT購入者のニーズを満たす新サービスが広がりつつある。
それはNFTを分割するサービスだ。
分割すると何が良いかというと、これまで高額のNFTに投資目的で購入しようとしても、高額すぎて購入できなかった。
NFTが分割されて販売されれば、その作品の一部を手の届く範囲で購入することができ、それを将来売却することで、値上がり益も享受できる。
いわゆる少額投資が可能になる。
また、分割されたNFTをジャンル毎にまとめてインデックスファンドみたいなものを作ることで、分散投資が可能になる。
投資信託のインデックスファンドのようなものである。
NFTの分割は、NFT所有者からしても、作品全体を売却することなく資産からある程度の流動性を確保できるので、流動化した資金を次の投資に回すことができ、投資効率が上がる。
このようにNFTを分割するだけでも、様々な投資家のニーズに応えることが可能になる。
NFTに金融的な要素であるDeFiのサービスを持ち込めば、NFTを担保にしたレンディングサービスやDeFiプラットフォームに預け、イールドファーミングで収入を得るなど、まだいろんなサービスが可能になる。
このようなNFTの新サービスは、一部のマニアや富裕層で売買されているNFTを一般のコレクターや投資家まで拡大させる可能性を持っているのではないだろうか。