今年の6月に米メディア大手のFOXが、NFT(ノンファンジブル・トークン)事業に1億ドル(約110億円)の資金を投下した。
5月にアニメスタジオのベントーボックス・エンターテインメント(Bento Box Entertainment)と共同で運営するBlockchain Creative Labsの設立とNFTスタジオの開設を発表し、フォックスが所有するコンテンツを活用してNFTを制作する計画を明らかにしていた。
同プロジェクトはイーサリアムブロックチェーン上で展開されるという。
次に、今回、米メディア大手のFOXが、カリフォルニア州バークレーを本拠地とするブロックチェーン関連企業Eluvioで、戦略出資することになった。
Eluvio社はデジタルコンテンツのマネタイズや所有者コントロールのストレージに特化したブロックチェーンEluvio Content Fabricを開発しており、NFTベースのデリバティブ契約などの発行機能も備わっているという。
このブロックチェーンEluvio Content Fabricを5月に設立していたBlockchain Creative LabsのNFTに利用していくことになる。
このように大手メディアが、NFTというブロックチェーンビジネスに巨額の投資を実施して本腰を入れて参入してきている。
これまでは大手メディアは、自身のコンテンツが違法に二次利用されているため、二次利用されない防衛戦略をとってきたが、NFTができたことで、昨日も記事に書いたトレーディングカードのように二次利用されても、課金できる仕組みができた。
自身のコンテンツが巨額な収益を生み出すことになる。
今までは、NFTといっても一部のマニアの中での利用にとどまっていたが、今後は、大手メディアが続々と参入する中で、そのNFTの利用も拡大し、大衆化していくであろう。
NFTのトランザクションが爆発的に増加していく未来が思い浮かぶ。
NFT市場の急激な成長は、始まったばかりだ。