楽天グループ株式会社は19日、ローンチ予定のNFTマーケットプレイス「Rakuten NFT」における初のコンテンツは、『ULTRAMAN』(ウルトラマン)のCGアセットを使用したNFT(非代替性トークン)に決定したと発表した。
ウルトラマンについては、過去記事にもあるように、XANALIAというNFTマーケットプレイスで既にNFT化が始まっているので、初めてのものではない。
楽天が始まるNFTサービスは、個人間でエンターテインメントなど様々な分野のNFTの売買ができるマーケットプレイスの機能と、IPホルダーがワンストップでNFTの発行や販売サイトの構築が可能な独自のプラットフォームとしての性質を併せ持ったサービスとなる。
決済における楽天IDの使用や、楽天ポイントを貯めたり、使ったりすることができ、楽天グループの既存のサービスとのシナジーが出るような仕組みを想定している。
通常海外のNFTサービスの決済は、仮想通貨特にイーサリアムを使うが、仮想通貨だと、そもそも仮想通貨をまず保有しないといけないし、仮想通貨ウォレットとの接続など、決済と一言で言ってもかなりのハードルがある。
このハードルのため、実際にNFTを売買できる人は限られてしまうというのが実情。
今回の楽天NFTマーケットプレイスのターゲット顧客は、楽天IDを保有している方であり、主に日本人が対象で、楽天経済圏の中での取引となっているため、決済は仮想通貨ではなく、円を利用できるようにしたようだ。
ブロックチェーンもイーサリアムなどのパブリックブロックチェーンを使わず、楽天独自のプライベートブロックチェーンを使う。
プライベートブロックチェーンの場合はメリット、デメリットがある。
通常、イーサリアムなどのパブリックブロックチェーンを利用すると、楽天のNFTマーケットプレイスだけでなく、イーサリアムをブロックチェーンを利用した他の海外のマーケットプレイスでも売買が可能になる。
また、例え楽天が倒産してなくなっても、イーサリアムブロックチェーンは生き続けるので、そのNFTの権利は保証される。
一方、プライベートブロックチェーンの場合は、楽天のNFTマーケットプレイスの中でしか売買ができない。
また、その企業に紐づいてしまっているので、楽天が倒産したら、NFTの権利もなくなるリスクがある。
もし、私が、NFTを購入するとしたら、やり方が難しくてもパブリックブロックチェーンを選ぶ。
そもそもNFTの利点は、自分のウォレットでNFT(権利)を保有して、中央集権的なマーケットプレイスの管理に支配されず、どこでも、誰とでも売買できることだったと思う。
ということで、同じ、ウルトラマンのNFTが出るのであれば、頑張ってパブリックブロックチェーンで購入して見ましょう。