米国経済指標の悪化が続き、相場はリスク回避傾向を強めている。
米国では米財政再建を巡って、民主党と共和党の協議が難航している。
実は米連邦債務残高は法律で定められた14.3兆ドルの上限に達してきており、8月2日までに上限を引き上げなければ、一部債務不履行になる状況。
上限の引き上げには共和党の協力が必要で、協議が続いている。
民主党からは約1兆ドル(81兆円)の赤字削減で合意を図ろうとしているが、共和党はもっと大幅な赤字削減を主張している。
どちらにしろ、赤字削減のために、政府の支出を絞っていくという方向に変わりはないため、緊縮財政に入っていくことは確かである。
景気回復が鈍化しているこの米国の経済状況で、緊縮財政に入ったら、さらに景気が悪化するであろう。
米国は追い込まれている。