■ 先週金曜日の市況
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●株式
中国 上海A株
3,030.29
(-4.68)
香港ハンセン
22,714.85
(+46.07)
ドイツDAX指数
6,982.45
(-41.95)
NYダウ
11,491.91
(-7.34)
日経平均
10,303.83
(-7.46)
日経225先物(シカゴ)
10,350
(-30.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ユーロ→ドル→円)
ドル−円
83.94
(-0.07)
ユーロ−円
110.67
(-0.53)
ユーロ−ドル
1.3183
(-0.0054)
●債券
米国10年債
3.33%
(-0.11%)
日本10年債
1.20%
(-0.08%)
●商品
NYMEX原油先物
88.21
(+0.42)
NYMEX金先物
1,377.20
(+9.60)
■ 先週金曜日の相場のコメント
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(アジア)
・中国株は続落、香港株は上昇。
・金融引き締めへの警戒感から中国株は
引き続き下落した。
・一方、香港株は米経済指標の改善等を
受けて、世界的な景気回復期待が高まっ
て上昇した。
(欧州)
・欧州株は下落。
・有力格付会社ムーディーズがアイルラ
ンドの格付を5段階引き下げたこと、EU
首脳会議で新たな危機対策が打ち出され
なかったことから、欧州債務危機が再燃
し、株価は下落した。
(米国)
・米国株は小幅下落。
・経済指標が安定したこと、オラクル等
の企業業績予想を上回ったことから、
買いが優勢であったが、欧州債務危機の
拡大が懸念され、下落とした。
■ 今週の相場
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・先週17日に米国で所得減税(ブッシュ
減税)や失業保険給付延長を柱とした、
総額72兆円の景気刺激策にオバマ大統領
が署名し、法案が成立した。
・この法案による財政赤字懸念から長期
金利が上昇していたものの、現在3.33%で
留まっており想定の範囲内となっている。
・FRBの量的緩和継続とこの景気刺激策で
米株価は下支えされており、消費が回復
してくれば、景気回復期待を背景に底堅
い展開が予想されよう。
・一方、中国は引き続きインフレ懸念が
強く、政府も金融引き締めに躍起になっ
ている状況。
・追加利上げや人民元の切り上げに対す
る懸念から、株式は引き続き調整局面が
続きそうだ。
・世界の懸念材料としては、欧州債務問
題の再燃である。
・ムーディーズのアイルランド格付の引
き下げを機に、欧州債務問題が再びクロ
ーズアップされている。
・当面この問題はくすぶっていくであろ
うが、最終的にはドイツ、フランスが主
導し解決していくことになろう。
・そこまで心配することはないと思う。
・今週は、欧州以外の先進国は米国を中心
に底堅い展開、欧州は債務問題、新興国
はインフレ懸念による調整局面といった
展開が予想されよう。
・注目材料は、23日発表の米国の11月個
人消費支出や耐久財受注等。