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■ 前日の市況
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●株式
香港ハンセン
休場
ドイツDAX指数
5,592.12
(+81.02)
ＮＹダウ
10,268.81
(+169.67)
日経平均
10,034.25
(+20.95)
日経225先物（シカゴ）
10,205
(+145.00)
●為替
通貨の強弱（弱→強）
（円→ドル→ユーロ）
ドル−円
90.09
(+0.12)
ユーロ−円
124.04
(+1.72)
ユーロ−ドル
1.3769
(+0.0173)
●債券
米国10年債
3.66%
(-0.03%)
日本10年債
1.31%
(+0.00%)
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■ 相場コメント
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（香港、中国は休場）
（欧州株は上昇）
・英銀バークレイズの2009年通期決算が
1兆6千億円と市場予想を上回ったことが
好感された。
・ギリシャ問題は、結局EU財務相会議で
も具体的資金支援は決まらず、自助努力
で解決するという厳しい内容。
・これを受け、債券市場では失望が広
がり、ギリシャ10年債は0.2%上昇し、
6.43%となった（価格は下落）。
・この問題はすぐには解決しないため、
当面ユーロ売りとなるであろう。
（米国株は上昇）
・2月のニューヨーク州製造業業況指数が、
前月から上昇し10月以来の高水準となっ
たことや、企業の堅調な決算内容を好感
された。
・米国は株式、債券、ドルとも上昇して
おり、国内に資金はだぶついている状況。
・この資金がいつ再び海外に流れ出すか
動向が注目される。
・ただ、海外はギリシャ問題、新興国の
金融引き絞め懸念があるため、当面は消
去法で米国に留まり、米国の株式、債券
価格を押し上げる可能性があろう。
【雨の日に傘を貸さない米銀】
・2月16日、米銀の手元保有現預金が116
兆円にのぼることが判明した。
・この金額は米銀の貸出残高118兆円と
ほぼ同額である。
・FRB（中央銀行）が市中銀行に、大量に
資金を供給しているが、その資金が貸出
されないで米銀の手元に大量に残ってい
るという状況。
・なのに、貸出残高はこの1年半で逆に
14%（約20兆円）も減少させているのだ。
・日本の金融不況の時代にもあった貸し
渋り、貸しはがしが起こっている。
・よく日本の銀行は雨の日に傘をかさな
い批判されているが、米銀も同じという
こと。
・莫大な賞与をもらっているあたりは米
銀の方がひどいかもしれない。
・この手元資金116兆円の行方が今後注目
されるが、当面は米国債等国内の債券投
資に流れるとみている。
・国内が不況で、不良債権を抱えている
間は当然そうなるのである。
・米国の1980年代後半、日本の1990年代
の歴史がそれを証明している。
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