■ 前日の市況
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●株式
香港ハンセン
19,922.22
(+131.94)
NYダウ
10,038.38
(-20.26)
日経平均
9,963.99
(+31.09)
日経225先物(シカゴ)
10,025
(-15.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(円→ユーロ→ドル)
ドル−円
89.96
(+0.34)
ユーロ−円
123.70
(+0.13)
ユーロ−ドル
1.3750
(-0.0038)
●債券
米国10年債
3.70%
(+0.06%)
日本10年債
1.32%
(-0.01%)
●商品
NYMEX原油先物
74.62
(+0.65)
NYMEX金先物
1,074.20
(-3.30)
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■ 相場コメント
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・香港株、中国株とも上昇。
・中国の1月の自動車販売が2倍余り増
加したことや、中国の1月の輸出が増加
したことを好感し上昇。
・欧州株は上昇。
・ドイツがギリシャの財政問題を支援
するとの観測が広がったことで買われ
ている。
・2国間で救済ということか。ギリシャ
であれば小国であり助けることは可能だ
と思うが、ポルトガル、スペインまでい
くとドイツだけでは荷が重いであろう。
・米国株は下落。
・バーナンキ米連邦準備制度理事会
(FRB)議長は10日に発表された議会証
言テキストで、公定歩合を「遠くない
将来」に引き上げる可能性に言及した
ことに市場はネガティブに反応し、
下落した。
・ただ、欧州の債務問題が一時期より
落ち着きつつあることから、下げは限
定された。
・通常、株式が売られると安全資産で
ある債券が買われるが、昨日は米国債
が大きく売られた(利回り上昇)。
・FRBの利上げを示唆する発言をした
ため、長期金利も上昇するとの見方か
ら、債券が売れらたようだ。
・米国の最大の悩みは米国債の安定消
化にあることから、長期金利が上昇す
るシナリオは避けたいところ。
(金利の上昇は債券価格の下落となる
から)
・中国が米国債を買わなくなった今、
米国債の安定消化の策は二つ。
・一つはボルガールール(新金融規制)
を実施し、海外に出回っているドルを
国内に還流させること。そして米銀に
米国債を買わせる。
・もう一つは、日本に米国債を買わせ
ること。
・実際、日本の120兆円の年金資金は
海外運用を増やす検討会を現在行って
いるし、亀井大臣の発言にもあるよう
に郵貯銀行180兆円の資金で米国債を
買う案が浮上している。この流れは既
に動いているとみている。
・日本の虎の子の300兆円の資金が米
国救済に使われということ。
・悲しい話だが。
・この動きが始まると、ドル高−円安
の流れとなろう。