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■ 前日の市況
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●株式:欧米高↑アジア安↓
NYダウ 9,627.48(+80.26)
日経平均 10,513.67(+201.53)
香港ハンセン 21,069.56(+218.52)
ドイツDAX指数 5,594.77(+20.51)
日経225先物(シカゴ) 10,455(+75)5:00分時点
●債券:欧州価格高↑金利低↓
米国10年債 3.35% (-0.12%)
日本10年債 1.33% (±0%)
独10年債 3.30% (-0.06%)
●為替:資金の流れ(ドル→ ユーロ→ 円)
ドル−円 91.69 (-0.39)
ユーロ−円 133.70 (-0.29)
ユーロ−ドル 1.4582 (+0.003)
豪ドル−円 79.17(-0.12)
●商品:高↑
CRB商品指数 255.18 (+1.96)
■ ショートコメント
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●アジア市場
・香港株式市場は企業の好決算を背景に上昇。一方、中国株式
市場は8営業日ぶりに下落。最近の相場上昇は行き過ぎとの観測
や金属価格の下落が嫌気された。
●欧州市場
・欧州株式市場は上昇。銀行、小売り銘柄が売られたものの、
ハイテク株が買われた。
●米国市場
・米国株式市場は上昇。米新規失業保険申請件数が予想以上に
減少したことを好感して買われたが、7月の米貿易赤字が320億
ドルと前月比で10年超ぶりの拡大幅となったことが嫌気され、
上昇は小幅に留まった。
●まとめ
・投資家のマインドは、前日に続き、リスクを積極的に取りに
行っている。通常、株高だと債券は売られるが、ドルがじゃぶ
じゃぶに出回っている状況のため、債券にも資金が向かい、
株高、債券高となっている。
・11日のガイトナー米財務長官の発言によると、TARPといわれる
不良債権救済プログラムで投入した銀行への公的資金は7兆円
返済され、さらに今後1〜1年半で5兆円返済される。
・銀行には公的資金注入により貸出増を期待されたが、さっさと
公的資金を返済し、政府の手から離れていってしまった。
・銀行の貸し渋りは依然続いているままだ。
・これで政府の強制力が銀行に働かないため、銀行の本格的な
不良債権の処理は遠のくであろう。
・当時、日本のことを不良債権の先延ばしと批判した米国に
同じ言葉を返したい。
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