一高たかはし単体の事業価値が15億円とすると、株式価値は以下のとおりとなります。
一高たかはし単体の事業価値+単体の現預金(余剰分)−単体の有利子負債=15億円+0.6億円−12億円=3.6億円
ここで簡便に、一高たかはし連結の株式価値=一高たかはしの単体の株式価値+子会社ウェルネットの株式価値×持分 とおきます。
一高たかはしの連結の時価総額=一高たかはしの連結の株式価値 と想定した場合、48億円=3.6億円+子会社ウェルネットの株式価値×51% 子会社ウェルネットの株式価値=87.1億円 となり、時価総額99.1億円は割高ということになります。子会社の企業価値をみる場合は、単純にウェルネットの将来FCFから求められる事業価値だけで判断するのではなく、親会社から影響を受ける部分のリスクも加味しないといけないように思います。
あくまで仮定ですが、親子逆転銘柄の場合、親会社が割安で子会社が割高なのではないかと思います。親会社がその影響力を行使しはじめると、親会社(連結)の株価が上がり、子会社(単体)の株価が下がり、歪みが是正されるのではないでしょうか?