EOSという仮想通貨がある。時価総額4,000億円程度で、ランキング26位。
EOSの開発会社がブロックワンという企業である。
この企業の子会社ブリッシュが、今年中に仮想通貨取引所を始めるということで、今年の5月に1兆円の資金調達を実施した。
投資家はピーター・ティール(Peter Thiel)のThiel CapitalおよびFounders Fund、アラン・ハワード(Alan Howard)、ルイス・ベーコン(Louis Bacon)、リチャード・リー(Richard Li)、クリスチャン・アンガマイヤー(Christian Angermayer)、ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)、日本の野村ホールディングスなどだ。
あのPayPalの創業者で、フェイスブックに初めて投資したことでも知られる超大物ピーター・ティールもこの資金調達に参加している。
そして、7月に入り、上場会社のファーピーク・アクイジションとの合弁を通じて株式公開する予定。
今度は、そのブリッシュにソフトバンクGの投資会社が約80億円出資したようだ。
EOSはこれまで色々と問題を起こしており、いまいち評判は悪い。
- ICOで4,400億円調達、独自のプラットフォームへの移行に対する期待から高
- ICOで集めた資金の使い道に対する悪い噂が立って急落
- EOSのDappsへのハッキング被害が多発した
- 中国のポンジスキーム「PlusToken」が多額のEOSを動かしていた
- EOSを購入した投資家がEOSの開発元Block.one社を集団で訴えた
- EOSの専用ウォレットで出口詐欺が起こった
- EOSのDeFiで出口詐欺が起こった
- DPoSにおけるマイニング権利保有者が中国人による寡占傾向にある
(investNaViより引用)
このEOSの開発企業が、今後は仮想通貨取引所を始めるといって、今回の巨額の資金調達を実施した。
まだ、構想段階で何も始まっていない取引所に、巨額の資金が集まるという構図である。
一流のメンバーが投資に参加しているので、相当有望なサービスであるとは思うが、いまいち理解できない動きである。
まあ、ブロックチェーン市場に巨額な投資が入ってきているので、市場全体としては歓迎すべきであろう。
世界の株式市場も上昇を繰り返しているし、世界中、緩和マネーでじゃぶじゃぶといったところか。
世界ではコロナも落ち着きを取り戻してきた。
経済活動の急回復に伴い、金あまりの市場は本格的なバブルを形成していくのであろう。