本日は、イーサリアムの話を少し。
下の表には現在の時価総額トップ7が並んでいます。
テザー(USDT)はステーブルコインでほとんど価格が動かないので、これを除きます。
残り6銘柄のYTD%(年初来リターン)を比べてみて下さい。
そうです。イーサリアム(ETH)だけが取り残されています。
これまではビットコインが上がると、次にアルトコインターンということで、イーサリアムも一緒に上がっていましたが、今回はその動きはありません。
ではイーサリアムに何か大きな問題が起きたかというとそういうわけではありません。
強いてマイナス面をいうなら、ソラナが成長して利用者が増えることで、イーサリアムからトランザクションのシェアを奪っていったということかなと思います。
とは言っても、NFT、DeFi、コンテンツなどイーサリアムベースのものは数多くあり、イーサリアムの力が大きく削がれているわけではありません。
一方で、ビットコインと同様、イーサリアムも現物ETFが承認されて、機関投資家の投資資金がイーサリアムに入り出したというフォローの環境もあります。
以下のグラフは11月12日から現在までのビットコインETF(青)、イーサリアムETF(オレンジ)の資金流出入状況を表しています。
ずっと、ビットコインETFの流入が多かったのですが、24日以降はイーサリアムETFの流入がビットコインETFの流入と同額がそれを上回っています。
主に機関投資家のイーサリアムへの関心が高まってきている証拠ではないでしょうか。
冒頭で話をした通り、イーサリアムは他の上位コインより価格の上昇が小さかったのですが、このETFへの資金流入の状況、NFT(イーサリアム基盤)の価格が上昇し始めていること、DeFiの動きも活発になってきたことを踏まえると、今後は遅れた価格上昇を取り戻していくフェーズになるのではないかと思います。
そろそろイーサリアム(ETH)が始まりますよ。
(出所: Farside Investorsのデータから筆者作成)