米国のシリコンバレーバンク(SVB)が破綻した。
同行の2022年末の総資産は約2090億ドルで全米16位。
米西部カリフォルニア州と米東部マサチューセッツ州に計17の店舗を構えていた。
08年9月に破綻したワシントン・ミューチュアル(総資産3070億ドル)に次いで米国で過去2番目の規模となる米銀破綻の影響となった。
この銀行は、ベンチャー企業の支援が主力事業だっただけに、この銀行の破綻はベンチャー業界に波紋を広げている。
特に、仮想通貨業界の企業やファンドは、同行の利用が多く、仮想通貨関連ファンドがシリコンバレーバンクに預けている金額は60億ドル(約8000億円)以上に上る。
中でも、USDCというステーブルコインが影響を受けている。
USDCは米ドル資産を担保に発行しているため、米ドルと連動しており、価格は1ドルを維持してきた。
今回、USDCが担保として預けている銀行にこのシリコンバレー銀行があり、33億ドルの預金が引き出せない状況となっているといった発表を受け、下のUSDCの価格推移の通り、1ドルの価値を保てない状況となっている。
この余波は、ステーブルコインを通じて、さらに仮想通貨への信用不安という形で拡大していく可能性が十分考えられる。
この騒動が収まり、収束地点が見えてくれば、仮想通貨を購入しても良い水準がくると思うので、それまでは何もしないというのが賢明ではないかと思う。
NFTに関して、日本のプロジェクトのNFTは、今回の件が起きてもETHベースの価格はほとんど動いていない。
今回の件からも、ガチホ文化の日本のNFTは、相場の変動に強いNFTだと言えよう。