メキシコで3番目の大富豪として知られるRicardo Salinas Pliego(リカルド・サリナス・プリエゴ)氏は、2022年時点では約130億ドル(約1兆6,000億円)の純資産を有している。
その資産のポートフォリオは、ビットコイン関連60%、石油・ガス・金関連40%。
ビットコイン関連といいうのは、ビットコインそのものと、ビットコイン関連の株式で構成されており、石油・ガス・金関連も株式である。
債券は保有していないし、法定通貨は信用していないようだ。
これはかなり思い切ったポートフォリオに見える。
普通の資産運用の定番のポートフォリオは、株式と債券の両方で構成するのが当然となっている。
リカルド氏の場合、ビットコインと株式で全て構成されている。
株式もビットコイン関連、石油・ガス・金関連とインフレヘッジになりそうなものばかりで構成されている。
彼が予想しているのは、強烈なインフレが始まるということであろう。
インフレは法定通貨の価値の下落による物価上昇をさすので、まさしく、今アメリカ中心に起こっている経済状態である。
通常、中央銀行が金利を上昇させることインフレを抑えていくものだが、金利の急激な上昇は経済を破綻させてしまうので、緩やかな金利上昇を取らざるを得ず、インフレは抑えられないと読んでいるのであろう。
このポートフォリオは極端ではあるが、インフレに備えるという意味では参考になる。まだ遅くないと思うので、皆さんにもビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨の保有をお勧めする。