イーサリアムが、年初来約5倍(738ドル→3,800ドル)の高騰を見せ、最高値に迫ろうとしている。
リンクの動画では、イーサリアム高騰の要因を3つ挙げている。
- ロンドン・ハードフォークで実施されたEIP1559
- レイヤー2ソリューション Arbitrum ONEのメインネットローンチ
- 分散型金融(DeFi)の市場規模の拡大
1のEIP1559の話は以下の記事も参考となる。
簡単にいうと、イーサリアムはこれまで年平均4%ほど供給量が増える仕組みになっていたが、8月5日にEIP1559という仕組みを取り入れてから、供給量が約2%に抑えられるようになった。
需要が一定量のまま、供給量が少なくなったということは、価格は上昇することになる。
2については、9月1日にレイヤー2ソリューション として、新しくローンチされたイーサリアムをサポートするサービスである。
簡単にいうと、このソリューションを採用したプラットフォームでは、イーサリアムの取引の手数料を安く抑えることができるというもの。
実際に、大手DeFiプラットフォームのYUNISWAP、SUSHISWAPなどで実装された。
これでイーサリアムの一番のネックが解消される。
3については、DeFi市場規模がさらに拡大しており、DeFi市場のOS的立場にあるイーサリアムはその恩恵を受けるということ。
先を見据えると、この3つの要因の他に年末から来年にかけて行われる予定のイーサリアム2.0への統合がある。
これにより、マイニングのやり方がPoWからPoSに変わり、イーサリアムの供給量がさらに抑えられ、ETHの年間インフレ率がマイナスになる。
インフレ率がマイナスになるということは、イーサリアムの供給量が減少していくことだから、需要が一定であってもイーサリアムの価格は上がることになる。
また、市場でいえばNFT市場の盛り上がりがある。イーサリアムはNFTでもOS的立場にあるので、NFT市場規模が拡大すれば自ずとイーサリアムが利用されることになる。
NFT市場規模拡大の良い影響を受けやすい立場である。
このような幾つかの要因を見ていくと、イーサリアムの価格は今がピークではなく、中長期的は更に高騰していく可能性が十分ある。
機関投資家が大挙して、イーサリアムを購入し始めたら、一気に高騰するので、その前にイーサリアムをコツコツ購入したら良いと思う。