人気のあるミーム画像「ニャンキャット(Nyan Cat)」のノン・ファンジブル・トークン(NFT)が2月19日、300イーサリアム(当時のレートで約59万ドル=約6300万円)で取引された。
どうやってこの画像が売買されたのか。
ノン・ファンジブル・トークン(NFT)というブロックチェーンを利用した市場が今、急成長してきている。NFTとは、コピーできない唯一性をもつトークンで、所有権を表す。NFTはそれぞれが固有の価値を持つため1対1で交換することはできない(ノンファンジブル)。
NFTにとって2月は史上最高の月となった。2月には上位3つのプラットフォームでの取引高は3億4200万ドルに増加。1月の7100万ドルから約5倍に増えた形だ。
ブロックチェーンは、ビットコインなどで使われている仕組みで、取引履歴の台帳がブロックのようにつながっっており、改ざんができないのが特徴だ。
デジタルアートの権利をこのブロックチェーンに乗せることで、コピーできな唯一性をもたせ、流通させることができる。
この仕組みを使えば、今回のようなデジタルアートを売買させることが可能になる。
クリエイターにとっては、簡単にマネタイズすることができるので、潜在ニーズは高いであろう。
NFTはこのようなデジタルアートの市場から広がりを見せているが、この仕組みはデジタルアートに限らずいろんなものに転用が可能かと思う。
既に、ゲーム内の不動産が1億6千万円で売買されるなど、デジタル不動産も売買されている。いずれリアルな不動産を小口かした商品もこの仕組みにどんどん乗ってくるであろう。
NFT市場の流れをただのバブルと見るのは早計かもしれない。ICO、DeFi、の次の流れとして注目したい。