■ 先週金曜日の相場
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●株式
中国 上海A株
2,834.71
(+2.26)
香港ハンセン
22,420.37
(-189.46)
ドイツDAX指数
7,069.90
(-89.76)
NYダウ
11,951.91
(-172.45)
日経平均
9,514.44
(+47.29)
日経225先物(シカゴ)
9,420
(-105.00)
●為替
通貨の強弱(弱→強)
(ユーロ→円→ドル)
ドル−円
80.31
(+0.02)
ユーロ−円
115.20
(-1.25)
ユーロ−ドル
1.4346
(-0.0158)
●債券
米国10年債
2.97%
(-0.03%)
日本10年債
1.14%
(+0.00%)
■ コメント
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先週末のNYダウは、3月18日以来の1万2,000ドル割れで引けた。
先週末に発表された中国の5月の貿易統計で米国とEU(欧州連合)向けの輸出の伸びが大きく減速していることを示し、世界経済が鈍化しているとの見方を裏付ける結果となった。
これを受け、世界景気減速懸念が広がり、世界的に株式が売られている状況。
これまで世界景気回復を支えてきた米国、中国の2大経済大国が調子悪いと、世界経済に与える影響は非常に大きい。
こんな状況だから、中央銀行への期待が大きくなり、特に米FRBの動向が注目されているのだが、先週7日のFRB議長の講演からは、QE3など更なる量的緩和策による景気下支えを示唆する発言はなく、現在は手詰まりの状況である。
ということで、今週もリスク回避的な動きが続き、安全資産の債券が買われる状況が続くとみている。
ただ、5月から1本調子の株安が続いてきたので、悪材料の出尽くし感もあり、そろそろ反発も視野に入ってくるかもしれない。その反発の材料を探す一週間ともなるであろう。
材料は、ギリシャ債務問題の解決、14,15日の米中消費者物価指数でのインフレ懸念後退の確認、14日のバーナンキFRB議長の講演での追加金融緩和示唆等であろう。