ソラナ共同創設者のAnatoly Yakovenko氏は23日、NFTプロジェクトの中から次のマーベルやディズニーといった世界的なコンテンツIP(知的財産)が生まれる可能性があると述べた。
NFT市場全体の規模は全世界で急速に拡大。
20年に400億円弱だったものが、21年には4.7兆円以上と一年で100倍を超える爆発的な成長を記録した。
2022年前半にも成長傾向を維持していたが、5月の仮想通貨市場の暴落以降、以前の勢いは影を潜めている。
2022年7月のマーケッツアンドマーケッツ社の推計によると、NFT市場は2022年の30億5,600万米ドル(約4,196億円)から2027年までには136億7,900万米ドル(約1兆8,782億円)と、4.4倍超の規模にまで成長すると予測しており、予測期間中のCAGR(年平均成長率)は35.0%の見込みとのこと。
現在NFT市場で最も取引の活発なカテゴリーは「PFP(プロフィール画像)」系と呼ばれる数量限定のNFTコレクションだ。
NFTGOによれば、市場価値全体の約56%を占めており、PFPカテゴリーの代表格には、CryptoPunksやBAYC、DeGodsなどがある。
これらのPFP系のブルーチップ銘柄(時価総額が大きい銘柄)が、相次いで資金調達をしており、さまざまな事業を展開している。
- 「Doodles」が、ベンチャーキャピタル(VC)「766」の主導で、約76億円(5,400万ドル)を調達
- 「Moonbirds」は8月末に著名VCのa16z主導で、約71億円(5,000万ドル)を調達。
- 「Bored Ape Yacht Club」運営のYuga Labsは、3月に同VCが主導する資金調達ラウンドで、約640億円 (4億5,000万ドル)を調達。
- 人気NFT「Azuki」、9月に42億円規模の資金調達。
もし、NFT市場に成長や未来がないのであれば、これほどの資金は調達できないであろう。
ベンチャーキャピタルなど投資家は、NFT市場の成長を予想しているということの裏返した。
9月21日にPFP系NFT「Okay Bears」、米ライセンス企業と提携し小売領域に進出するというもの話題になった。
NFTとリアル市場というのも今後流れができてくるであろう。
NFT市場は一旦は落ち目になったように見えるが、NFT関連事業者は、水面化では着々と手を打ってきていると思う。
事業もそうであるが、NFT投資も中長期的な視野で、今着々と手を打つべき時ではないかと思う。