イーサリアム(ETH)は15日、待望の大型アップグレード「The Merge(マージ)」の実装を完了した。
これにより、イーサリアム・ネットワークのコンセンサスアルゴリズムが従来のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフオブステーク(PoS)への移行した。
これで大きく変わった点が2点ある。
1点目は消費電力の改善である。
PoWは演算にコンピューターをフル活用するので、大量の電力を消費した。
PoS移行により、これがなくなるため、消費電力が移行前の99.95%以下になる。
これまで仮想通貨は大量に電力消費するので、エコではないと批判を浴びたが、イーサリアムはもう批判されることはない。ちなみにビットコインはPoWなので、まだ大量に電力を消費する。
2点目はインフレ率の改善である。
PoSの移行により、イーサリアムの新規発行ペースが落ちる。
これにより、インフレ率は4.13%から0.49%に改善する。
インフレ率が落ちる(デフレ化する)ということは、通貨の価値が上がるということなので、ETHの価格も上がりやすくなる。
現在、TheMerge後のETHの価格は横ばいで大きな変化はないが、中長期的な観点でいうと、TheMerge前より後の方が、ETHの価格は上がりやすいと言えるので、引き続きETHは買い推奨といったところ。
投資は自己責任でお願いします。