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ビットコイン取引が盛んなナイジェリアで、ビットコインが800万円超で取引されているらしい。現在の国際価格600万円よりかなり割高である。
ナイジェリアでは、5日に中央銀行がビットコインの取引を禁止したのに、そんなのお構いなしでビットコインの取引は活発である。
ナイジェリアの通貨ナイラは、信用力がなく、基軸通貨ドルとの交換レートは大幅に下落している。また、為替管理制度や外貨規制もあり、外貨(ドル等)による支払いは困難に直面する。
それでも海外からモノを購入(輸入)しないと生活できないので、外貨(ドル等)の代わりにビットコイン等仮想通貨での決済が使われている。
また、海外在住のナイジェリア人が稼いだ外貨を国内に送金する金額は、年間2兆5千億円で これが年々増え続けている。この海外からの国内送金にもビットコイン等仮想通貨が使われている。
信用力のある通貨を使っている先進国では、海外との資金移動に困ることはないが、ナイジェリアのような通貨の信用力がない新興国は、海外との資金移動について仮想通貨に頼らわざるを得ないのである。
新興国における仮想通貨は、インフレから資産を守る資産保全と海外送金(決済)という2つの大きな需要がある。
こう考えると、ビットコインがナイジェリアで割高に取引される理由もうなずけよう。