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おはようございます。本日もよろしくお願いします。
まずは前日の市況から。
■前日の市況
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●株式：欧米安↓アジア高↑
ＮＹダウ 9,867.96 (-104.22)
日経平均 10,362.62 (+79.63)
香港ハンセン 休場
ドイツDAX指数 5,642.16 (-98.09)
日経225先物（シカゴ）10,260 (+5.00)
●債券：金利高↑
米国10年債 3.56% (+0.07%)
日本10年債 1.38% (+0.03%)
独10年債 3.35% (+0.00%)
●為替：資金の流れ（ユーロ→円→ドル）
ドル−円 92.15 (+0.12)
ユーロ−円 137.03 (-1.03)
ユーロ−ドル 1.4870 (-0.0136)
豪ドル−円 84.44 (-0.44)
●商品：安↓
CRB商品指数 275.88 (-4.46)
NYMEX原油先物 78.59 (-1.05)
NYMEX金先物 1,039.90 (-13.90)
■ 相場コメント
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・中国株式相場は小幅上昇。香港市場は休場。
・決算期待を背景に優良株が上昇したが、今週末に新興企業
向け市場での取引開始を控えた換金売りなどへの懸念から
様子見気分が強まり小幅上昇となった。
・欧州株式相場は下落。金融機関の増資の必要性が取り立た
され、銀行株が売られた。
・米株式市場は下落。住宅購入に関する減税措置の打ち切り
をめぐる懸念を背景に金融株や住宅建設株が売られた。
・中国が外貨準備をドルからユーロ、円に振り向けるべきだと
の考えを示したことで、一時ドルがユーロに対し大きく売られる
等ドルは不安定な動きを示している。
■ トピック
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・米国の不動産金融大手のキャップマークフィナンシャルが
連邦破産法の適用申請した。
・負債総額は約2兆円と巨額で、債権者にはJPモルガン、
シティが含まれる。
・また、出資者はGMAC、ゴールドマン、KKR（大手PEファンド）
等で占められている。
・今回の破綻は、商業用不動産市場の不振が深刻な状況に
きていることを示唆している。
・この商業用不動産市場への銀行の融資額は約200兆円規模
で、実は昨年問題になったサブプライムローン約100兆円の
2倍にのぼる。
・問題なのは、この商業用不動産へのローンの主要な貸し手
に、多くの地域金融機関が含まれていることである。
・今年の地域金融機関の破たんは17年ぶりに100件を突破
しているが、要因はこの商業用不動産に対する焦げ付きで
ある。
・今後は、商業用不動産市場の不振→ ローンの焦げ付き→
地域金融機関の破綻急増→ 中小零細企業への貸し渋り→
中小零細企業の破綻急増 という具合に悪循環に陥っていく
であろう。
・このような状況の中で、消費は持続的に回復するわけも
なく、米経済の立ち直りは更に長引く可能性が高い。
・投資家は商業用不動産ショックも視野に入れて、過大な
リスクをとらないように冷静に運用すべき時だと思うが。
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