人気NFT「Azuki」のZagabond共同創設者は10日、以前、現在は開発が途絶えているNFTプロジェクトに複数関与してきた経歴を明かした。
同氏はAzuki以前にCryptoPunksのクローン(コピー)プロジェクトなど3つのNFTコレクション(CryptoPhunks、Tendies、CryptoZunks)に関与してきた。
いずれもロードマップで示されていたプロジェクト開発が途中で放棄されており、一部のコミュニティからは「出口詐欺」ではないかと疑われた。
このせいで、Azukiコレクションも同様の詐欺ではないかと疑われ、フロアプライス(底値)は前日比50%近く下落している。
Azukiは、ロサンゼルスを拠点とする4人の匿名メンバー(Zagabond、2pm.flow、location tba、HoshiBoy)が設立したChiruLabsが、メタバース構築を目指して立ち上げたブランド。
10,000点のAzuki限定NFTの購入者は、「The Garden」のメンバーシップを取得できる。
今回はAzukiのようなコレクティブNFTの価値とはなんだろうか?と考えさせられる事件である。
コレクティブNFTの場合、このNFTがもたらす将来のキャッシュフローが見えているわけでもないから、コミュニティの価値とその希少性なのだろうか。
そうすると、今回の価格下落はAZUKIの創設者の信頼が揺らいだことにより、このコミュニティが存続できるのかという疑問を抱かせたことによるものと言えよう。
NFTだろうが、なんだろうが、ビジネスというのは、結局、ユーザーに対する信頼が最も重要だということを改めて思い知らされた。