フィナンシェは29日、コインチェックと、IEO(Initial Exchange Offering)による資金調達に向けた契約を締結したことを発表した。
IEOとは、取引所を介して、トークンを発行し、資金を調達する手法。
よく似た資金調達方法にICOがあるが、ICOは発行元が直接トークンを発行し、資金調達する手法で、第三者の目を通していないこともあり、詐欺が多いと言われている。
その点、IEOは取引所のお墨付きを得ているので、安心感はある。
フィナンシェは何をやっている会社かというとブロックチェーンを活用した、新世代のクラウドファンディング2.0「FiNANCiE」というプラットフォームを運営している。
中身はクラウドファンディングと同じだが、NFTでその出資の証明をしてくれる点であろう。
既にJ1サッカークラブの湘南ベルマーレやアビスパ福岡などがフィナンシェのサービスを利用している。
今回、フィナンシェは、コインチェックでIEOによる資金調達実現に向けたり組みを行うほか、来年夏までに「フィナンシェトークン」を販売プラットフォームトークンの活用により、ファンや顧客との新しい関係構築を目指すという。
コインチェックでは今年7月、国内初のIEOとしてパレットトークン(PLT)が上場。
抽選申し込み開始後、わずか6分で目標金額の約9億円に到達。
申し込み倍率24.1倍に達した。
販売価格は4.05円でしたが、一時期100円(25倍)近くまで急騰した。
今の価格は56円となっている。
それほど、IEOは人気があるということであろう。
この事業自体はまだ大赤字だろうし、海外をみてもそれほど目新しさはないものだが、日本においてはその珍しさから、パレットトークンの二番煎じで人気が出るのは間違いないだろう。
取引所側も、IEO投資家に損をさせない価格設定を考えているから、短期的に利益を得るには良いと思う。
ただ、IEOに参加できなかったといって、IEO後の高騰したその高値を掴まないようにしないといけないと思う。
中長期で持つ銘柄かどうかは見極めが必要だ。
投資は自己責任でお願いします。