アーケーン・リサーチによると、ビットコインのライトニングネットワークのユーザーが2030年までに7億人に達すると予想する。
ビットコインブロックチェーンを利用した決済は、処理スピードは大量決済に向かず、手数料も数百円と高い。よって、少額の大量決済には向いていないと言われてきた。
ただ、ライトニングネットワークという技術を使うと、ビットコインでも大量の少額決済かつ手数料をより安価(数円とか)に抑えることが可能になる。
この技術は簡単にいうと、ビットコインのブロックチェーンに一つ一つの資金の移動を書き込まず、ビットコインのブロックチェーン外で処理をして、一定期間の結果だけ書き込むというもの。
こうすることで、大量の少額決済と安価な手数料を実現する。
先月、P2Pの仮想通貨取引所であるパックスフルが、同取引所のユーザーベース700万人に対するライトニング決済を可能にした。
既に、ビットコインを法定通貨に採用したエルサルバドルは、このライトニングネットワークを利用しているし、今後Twitter社がビットコインのチップ機能サービスを取り入れるが、これもライトニングネットネットワークを取り入れる見通しである。
エルサルバドルでは5,000万人の利用が見込めるし、Twitterでもそのユーザーである1億8,000万人の利用が見込める。
これらの急速なライトニングネットワークの普及をみて、再度、ビットコインを見直す機運が高まっている。
この1週間、アルトコインの価格が横ばいの中、ビットコインは13%ほど上昇しているが、このライトニングネットワークの実用化が進んでいるのも一つの材料になっていると思う。
ビットコインが少額決済に利用されると、生活で利用するユーザーベースが一気に拡大する。ビットコインが仮想通貨の基軸通貨になる日も近いのではないか。