先週、ビットコインで奇妙なことが起こった。
10月6日に16億ドル(約1,800億円)相当もの大量のビットコイン(BTC)を中央集権型の取引所でほんの数分で購入した。
取引所は、元中国系のバイナンス、フォビ、バイビットではないかと言われている。
普通、例えばビットコインを大量に購入する場合、何ヶ月間にかけてゆっくりと購入する。
このような大量の注文を一気に出してしまうと、そもそも売りが1,800億円も大量に同じ価格帯に控えているわけではないので、自ずと高い価格で買わなければならなくなってしまう。
実際この取引の影響でビットコイン価格は5%も値上がりしてしまった。
マイクロストラテジーが大4億5万ドルのビットコインを購入した時は、コインベースで5ヶ月間に渡ってゆっくり購入している。
なぜ、そこまで、急いたのだろうか。なぜ、コインベースではなく、中国系の取引所を使ったのか。
色々疑問は湧くところだが、まだ、はっきりと解明されていない。
一つの説として、来週あたりに、アメリカでビットコイン先物が当局SECに認可されることをあらかじめわかっている人が、このインサイダー情報を利用して、巨額のビットコインを慌てて買ったという説がある。
中国系の取引所3社を使ったのは、誰が購入したのか当局にバレないようにするためだったとか。これはまだ確信を得ている話でもない。
また他の説では、今回の取引は、BTC/USDTの取引が多かったことから、USDTの何か悪い情報(中国企業への貸付など)を知っていて、USDTを手放したくて、資金を移動させたというもの。これも確信を得ている話ではない。
誰が何の目的でと、謎は深まるばかりであるが、1,800億円購入したという事実は残るので、ビットコイン価格には良い影響を及ぼしている。
昨日、ライトニングネットーワークの記事でも書いたが、ビットコインが生活に利用されるシーンが今後増えていくと予想されることも併せて、ビットコイン価格は当面堅調に推移するのではないかと思う。