- 3月にFRBが長期国債、MBSをはじめとした証券を175兆円を買い取ると表明してから既に60兆円を購入している。その半分の30兆円がMBSであり、長期国債は最大30兆円の買い取り予定の中10兆円を購入している状況である。
- CP買取等企業の資金繰り支援も重要であるが、政府が最も重視しているのはMBSの金利及び長期国債の金利を抑えることである。昨日も書いたような金利上昇による最悪のシナリオは避けたいと考えている。
- このように3月からたった2ヶ月弱で60兆円も投入したのに、長期金利は上昇圧力がくすぶり続けており、市場は更なる次の一手を求めている状況である。
- 5月12日にはFRBが償還期限2026年8月―39年2月の長期国債を35.1億ドルの買い入れを実施し、幾分市場は落ち着いているが、5月11日発表した連邦預金保険公社(FDIC)の借入枠7兆円の増額のように、今後、ファニーメイとフレディマックの住宅公社、AIG、そして最大の焦点となっているGMに絡む負担の増額による米国債の更なる発行積み増しが懸念されている。
- GMの方向性が決まる6月1日までには、FRBによる次なる一手が必要である。既に手詰まり感は否めないが、次の一手は更なる長期債購入増額のアナウンスしかないであろう。
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